台灣懶惰日記~其の貳~

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102件のファンレター

「台灣懶惰日記」第2弾です。
表紙が新しくなりましたが、内容は相変わらず、あまり役に立ちそうもないことを、だらだらと書いていくつもりです。

ファンレター

月老、初春夢戯言を拝読

南ノさん、2021年は楽しく交流してくださり、どうもありがとうございました。南ノさんのおかげで、台湾の歴史や現在の政治状況に以前よりも興味関心が向くようになりました。2022年もどうぞよろしくお願いします!

昨冬、友誼食府(池袋のチャイナタウンとしてローカルで有名なんです)を訪れたとき、ちょうどビルで流れていたBGMが「後來」でした♪ あ、これ南ノさんがご紹介してた曲、とうれしくなったのでした^^ 台湾屋台から、わたしはレモンゼリー(愛玉冰)、夫はまぜそば(乾拌麺)を食べましたよ。まぜそばは、ルーローハンの豚肉の具材がのった麺料理で、うずらたまごが6個ものって、すごいボリュームでした。レモンゼリーは寒天ではなく、植物由来のゼリーなんですよね? また食べたいです!

初春夢戯言をお読みして、以前に浅草に落語を聞きに行ったことを思い出しました。そのときは皿屋敷と粗忽の釘を聞いたと記憶しています。オチが分かっていてもつい笑ってしまうのは、やはり芸の力なのですね。講談はまだ聞いたことがなかったので、ご紹介の動画を見てみたいと思います。
わたしが10年以上前に見ていたNHKアラビア語会話に、花緑さんが生徒役で出演されていたんです。その当時はなぜ落語家さんが生徒なのか不思議でしたが、面白かったですよ。南ノさんの感動をお読みして、そんなすごい落語家さんだったと初めて知りました!

南ノさんの「平安のものは平安の、鎌倉のものは鎌倉の、そして江戸のものは江戸のまま味わいたい」というお言葉、とても共感しました。中世~バロックまでの音楽を古楽と呼ぶのですが、わたしは以前、中世後期~ルネサンス時代の曲を集中的に勉強していまして、バッハよりも古い時代なので、学びや発見がとてもたくさんありました。古い曲は歴史的な古い指遣い(オールド・フィンガリング)で弾くのが、その曲には一番合っているので、ピアノで身についた弾き方(モダン奏法)を一度捨てる必要があるんです。モダン楽器でモダン奏法で古楽を演奏するのが悪いわけではないですが、古楽器で古楽奏法で演奏する方が、時代の「風」を感じることができると思います。

「月老」の回で、「アンテナはアジアの方にも張ってみるべき」という言葉も、確かにその通りだなと思いました。昨年の読書会でハン・ガン(ブッカー国際賞を受賞した韓国の女性作家)を取り上げて、辛い作品でしたが、読んで良かったです。南ノさんご紹介の映画、早く字幕つきで日本で配信になってほしいですね。次回の読書会の課題本に、呉明益『自転車泥棒』が選ばれたんです。わたしたちの会で初!台湾文学ということで、みんなとどんな分かち合いができるか、今からわくわくです。
南ノさんの台湾日記、引き続き楽しみにしていますね!

返信(1)

mikaさん、明けましておめでとうございます!
こちらこそ、旧年中は楽しく交流して下さり、またすごく面白くてためになる作品を読ませていただき、本当にありがとうございました(*^^*)

去年の冬、チャイナタウンに行かれたのですね。愛玉、おいしいですよね! 私も好きです。仰る通り、愛玉は天然のものは「愛玉籽」という植物が原料なのですが、ただ、台湾でも、屋台などで売っているものは、実はけっこう人工の愛玉が多いそうです(透明すぎるものは人工の可能性が高い、とこちらのネット記事に書いてありました)^^
「乾麵」(汁のない麵)にもいろいろな種類があって、私のお薦めは「麻醬麵」というゴマダレの麺です^^

mikaさんは、浅草で落語を聞かれたことがおありなんですね!以前、ある番組で見たのですが、「寅さん」の渥美清さんは「男はつらいよ」が上映されると、一般の人にまじってこっそり自分の映画を観ていたそうなんですが、同じ東京でも、浅草のお客さんは「やさしい」のだそうです。今回ご紹介させていただいた伯山さんも、奇しくも同じことを言っていました。伝統大衆芸能の世界では、浅草は「聖地」みたいですね^^
講談は、実は私も詳しくないのですが、今回聞いた神田伯山さんの「中村仲蔵」(実在した江戸時代の歌舞伎役者の半生の物語)、とてもよかったんです。お時間がありましたら、ぜひ聞いて下さいませ~^^

古楽のお話、大変興味深く読ませていただきました。「ピアノで身についた弾き方(モダン奏法)を一度捨て」て、「古楽奏法で演奏する」と、mikaさんはさりげなくお書きになっていますが、これってきっとものすごいことなんですよね!mikaさんの作品からは、いつもさりげない筆致の中に深い教養を感じるのですが、これもmikaさんらしいエピソードとして拝読しました^^

「月老」も、とても面白かったんです。最近、原作者の九把刀がFBで書いている記事を読んだのですが、「月老」が海外何か国かで上映が決まったと書いていました。その国の中に日本が含まれているかどうかは記事からはわからなかったのですが、日本でも上映されたらいいな、と思います^^

それから、呉明益の『自転車泥棒』が課題図書! 素晴らしい読書会ですね! 呉明益は、今国際的評価が一番高い台湾人作家のようですが、残念ながら一般の台湾人にはあまり知られていないんです。台湾の人は、外国に目を向けている人が多いと言うか、逆に自分の国の文学に疎いところがあります。私が台湾に来た時、日本で翻訳が出ている台湾人作家の話をしたら、周りの台湾人が全然読んでいなくてびっくりしました。
かく言う私も、呉明益のことは、紀伊国屋書店(台北支店)で、日本語訳が出ていた『自転車泥棒』と『複眼人』を見て初めてその存在を知って、慌てて中国語版を買ったくらいです(もしかして日本での方が台湾より読まれているかも…^^;)

あっ、そう言えば、前からご報告しようと思いながら延び延びになってしまっていたのですが、以前、mikaさんが「人生は、断片的なものでできている」で取り上げられたアンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』。私は正にmikaさんのブックレビューを拝読して、それで興味を引かれて読んでみたのですが、本当に面白かったです。すごくいい小説でした! ありがとうございました^^

また今年も、mikaさんの作品を読ませていただけることをとても楽しみにしています!
本年もどうかよろしくお願いいたします。