白いスープと雲の街

作者 主道 学

[ホラー]

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 あれは小学校5年生の夏の時だった。
 暑い日差しの中。
 裏の畑で友達とできの悪いスイカたちとスイカ割りをしていた。
 海を知っている。
 でも、僕たちは行った時はなかった。
 大きな入道雲。潮の匂い。地平線まで続く大海原。想像はするけれど、ここは山に囲まれた小さい町。御三増町。
「右。左。もうちょっと左。あ、そこだ」
 目隠しをして、棒切れを持った僕は友達の篠原君の言葉を頼りに、数十歩先のスイカを見事に一振りで割った。
 スイカはパカリと割れて、中の真っ赤な実と種が辺りに散乱した。
 スイカの匂いが強くなって、同時に緑の匂いと日差しの蒸し暑さが漂った。
「篠原君はいいね。篠原君の声を聞いていると、スイカのところへ簡単に行けるよ」
 篠原君はタイガースの帽子を目深にかぶって、「当たり前だよ」と言った。
「篠原君。こっちもお願い」
 藤堂君も目隠しをして、棒切れを構え。蒸し暑いスイカの匂いで嗅覚が駄目になる場所で、右へ三回クルクルと回る。
「もっと右」
「そっちは反対」

 裏の畑で不可解な事件に巻き込まれた石井 歩は、子供たちのため事件調査に乗り出した。
 やがて、世にも恐ろしい町ぐるみの人間の闇と対峙することになる。

ファンレター

登下校

あんな事件があれば、やっぱり学校は警戒するよね。およよ、花壇に人が……驚きの展開です。(゚Д゚;)