【2000字】太陽の沈まぬ国

[歴史]

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6件のファンレター

16世紀フィリピンで実際に起こった事件「トンドの謀議」。そこに加わった日本人武将の話を、書簡体小説の形で構成してみました。
驚くほど国際化していた戦国時代。そして吉近バルタサルは実在の人物です。三話がセットになっておりますので、ぜひ続けてご覧ください!

ファンレター

こんな冒険があったなんて!

 吉近バルタサル、初めて知りました。そして、1580年頃に外国に行きこのような冒険をした日本人がいるなんてエピソード、全然知りませんでした。なんて勇猛な……。でも、この書簡は諸外国の思惑や不安定さを背景に匂わせながらも、主人公のあまりにも人間的な面を浮かび上がらせていて引きずられるように読みました。で、3通目の書簡では微笑みをとおりこして笑ってしまいました。それにしてもよくこのような人物を発掘できますね、あおぞらつばめさんの知識にただただ感服です。(でも、歴史的知識だけでは無くそれを人間に落とし込んでいるところがすごい)人間的だけど、諸外国の思惑をするどく洞察するこの主人公のかっこよさも堪能しました。イケてる~、この話の主人公が大好きになりました。

返信(1)

楽しんで頂けて、うれしいです^^! ありがとうございます。バルタサル君、こんなお言葉をもらって小躍りしていることでしょう(笑)!
「2000字歴史」、他の方の応募作からも感じますが、いかにマイナーな歴史ネタを出すか、に熱心な方が多いですよね。たぶん歴史マニアにとっては「また信長!?」みたいな、メジャー過ぎる人物ネタに飽き飽きしている現状があるんじゃないでしょうか。
でもコンテストでは他のジャンルと同じく、あくまで文芸作品としての質が問われているような気がします。そこは私も苦しいところなんですが(笑)、仰るようにちゃんと「人間に落とし込んで」いきたいものですね。