有機交流電燈 ダイアローグ

作者 mika

[社会・思想]

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24件のファンレター

☆NEW!!☆第10話、第11話 チャット版にリライトしました。
好奇心旺盛な社会科研究部の仲間たちが語り合う、そんな日常風景をお届けします。
映画、絵本、民話やおとぎ話、音楽、時事的な話題など。

※表紙はAdobe StockからFranzi Drawsさまの作品を使用させていただきました。


ファンレター

巨大猫の民話①を読んで

みかさん、ロシア民話の紹介有難うございます。楽しく読みました。「バユン猫」初めて知りました。子どもから見るときっと怖い猫に見えるでしょうね。日本ではさしずめ、化け猫にあたるのかしら。物語の結末が気になりながら読みましたが、めでたしめでたしで終わるのがスカッとして良かったです。表紙の絵がロシアらしさを思わせます。それにしても、この建物に入るのはちょっと怖そう(笑)「バーバ・ヤガ―」懐かしい響きです。確か昔この魔女が出てくる童話を娘と読んだ記憶がありますが題名が思い出せなくて…。でも一度耳にすると忘れられない言葉です。パソコン画面でじっくり絵も拝見しました。これからもご紹介よろしくお願いします(*^-^*)

返信(1)

ハナハナさん、お読みいただきどうもありがとうございます!
挿絵をお楽しみいただけて、とってもうれしいです^^
おとぎ話≪Пойди туда — не знаю куда, принеси то — не знаю что≫のつづきを、結末までダイジェストでご紹介しますね。(完全にネタバレです!!)

王の命令に従って、遠い異国へ旅した射手アンドレイは森の中で鶏の足の上に立つ小屋を見つけます。そこには魔女バーバ・ヤガーが住んでいて、アンドレイはピンチに! しかし妻マリアがあらかじめ持たせてくれた刺繍入りハンカチが、彼の身を助けてくれます。なんとマリアはバーバ・ヤガーの娘だったのです。バーバ・ヤガーは娘婿の来訪を喜び、ごちそうを作ってもてなしてくれました。
アンドレイが王の命令についてバーバ・ヤガーに相談すると、沼で300年生きている老カエルに尋ねるよう言われます。老カエルに乗って、アンドレイは火の川を飛び越え、さらに未知の土地へたどりつきます。そこで魔法の力をもつ仲間の協力を得て、船にのる商人たちと取引などし、魔法で空を飛んで故郷の国へ帰ってきます。
自分の家があった場所へ行くと、そこには燃え尽きた残骸があるばかり。アンドレイはうなだれて一人、誰もいない海辺へ行きます。そこへ山鳩が飛んできて、マリアに変身したのです。二人は再会を喜び抱きあいます。
アンドレイが王の命令で旅立った後、王はマリアを自分のものにしようとして、王の家来が三度も呼び出しにきました。しかしマリアは山鳩の姿になって森へ逃げていたため、彼女を見つけることができず、家来はアンドレイの家を焼いたのでした。
何もない海辺に魔法の力で宮殿を建て、アンドレイとマリアは幸せに暮らし始めます。王は激怒して、海辺の宮殿に軍隊を差し向け、アンドレイとマリアを殺すよう命じます。アンドレイたちは必死に防衛し、ついに王を打倒します。
戦いが終わった後、人々はアンドレイを王にとのぞみました。アンドレイとマリアはその土地を老後まで治めたのでした。(終)


いかがでしたでしょうか? このおとぎ話だと、バーバ・ヤガーは敵ではなく、頼もしい味方なんですよ!
山鳩から美しい女性に変身し、魔法の力をもつマリヤさんは、最初からただ者ではない感じでしたが、実は「バーバ・ヤガーの娘」という設定になっているのです。面白いですよね!
ハナハナさんが、バーバ・ヤガーが登場する絵本を娘さんとお読みになったときは、きっと悪役だったのではないかと思います。なつかしい気持ちになっていただけたとのことで、ご紹介できてよかったです^^