伊勢物語! 雪の巻

作者 森野雅戸

[恋愛・ラブコメ]

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平安朝の「みやび」に生きた、主人公の男。
不遇の貴公子、惟喬親王(これたかしんのう)との忘れがたき日々。
そして行き着いた、最後の想いとは。
伊勢物語 全125話、完結!
――1〜40話は花の巻、41〜80話は月の巻で

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花・月・雪の三部作

いつも参考にさせていただいています。ありがとうございます。いま「月の巻」から「雪の巻」にさしかかるところで、改めて「花」「月」「雪」という分け方が素晴らしいなと、とくに「雪」に感じ入りました。みごとに端的に中身を表していると思いました。またゆっくり読ませていただきに参ります。(*^^*)<(_ _)>

返信(3)

コメントありがとうございます。余話ですが「花の巻」は始まりの季節の春、若さ(初段)と情熱(6段)を、「月の巻」は月の一夜(69段)や、印象的な月(73段)など。「雪の巻」は季節の終わりの冬と、物語の幕、そして親王との美しき舞台である雪(83段、85段)を重ね、イメージした巻名です。
はい、それ、すごく感じました! 青春=花、壮年=月も素敵ですが、とくに八十三段と五段の雪が印象的で。
私の翻案もちょうどそのあたりにさしかかっていて、惟喬親王とのエピソードは心に響いて、思わず泣いてしまいました。
「春の心はのどけからまし」と「雪ふみわけて君を見むとは」の両方が、親王との交流から生まれた歌だったのですね。二つを続けて読むととてもドラマチックです。こういう味わいって今なかなかないですね。
あまりにも有名な「春の心は」の歌。「雪ふみわけて」も、心情あふれる名歌ですね。このあと親王と業平がどうなったか気になりますが、後の消息を語らないのが伊勢物語らしさ。ただ106段に「親王」とだけ出て、これこそ百人一首の「龍田川」の歌。片や「今日の彼、明日のあたし」の二人は、グッズになりそな可愛らしさ。キャラを思う存分描いてください。