泡夢の記
お殿様と家臣がケンカしちゃったら?
そりゃもう、大変ですよ。国が滅びるような大問題。幕府にも内緒にしなくちゃ!
だけど今の徳島県では、本当にそういうことがあったのです。正義感の強過ぎるこのお殿様、果たして皆さまに共感してもらえるでしょうか?
主人公は、名前の残っていない側室の女性に。知られざる郷土史の一つです!
(主要参考文献)
笠谷和比古『主君「押込」の構造 近世大名と家臣団』講談社学術文庫
石躍胤央ほか『徳島県の歴史』山川出版社
徳島県史編さん委員会『徳島県史 第一巻』徳島県
同 『徳島県史 資料集』
三宅正浩「藩政改革の政治構造」『史林』史学研究会 2007
※書影は、Canvaで作成させて頂きました(作者の写真ではありません)。
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79話、80話と予断を許さぬ緊迫した状況。川が氾濫して今にも城が流されそうなとき、ラスボス稲田爺さん登場。お殿様は暴行の上監禁……「押込め」怖い。
お楽視点なので“憎らしい稲田め”フィルターが入るのですが、私それでも稲田爺さんは悪だとは思えないのです。表舞台で仕事をしていると、それぞれにしがらみが生まれて、それぞれに思惑がある。稲田爺さんの言うことも一理ある。言葉面かもしれないけど、稲田爺さんがお楽に言った「侍の忠義とは、御家第一に生きること。~お殿様個人を崇拝するのとはちょっと違う」には同意するのです。
お楽とお殿様は二人の世界過ぎるから……。稲田爺さんにとってお楽の存在は、思慮の浅い殿様をそそのかし調子づかせる憎々しい側室、なんでしょうね。
……っとラストでまさかの形勢逆転!?稲田爺さんちょっとやり過ぎちゃったかな。(^^;)今回すごくのめり込んでしまいました!
返信(1)
次回はつかの間の夢です。最後なので、お楽に幸せを堪能させてやって下さい……って、二人のやることにはやっぱりツッコミどころ満載ですけどね(笑)。