リトル・ウィング

作者 加藤猿実

[現代アクション]

82

44,216

45件のファンレター

タク(青木拓也)は、かつて2輪ロードレースの最高峰MotoGP初の日本人チャンピオンを目指すライダーだった。突発性の病のために選手生命を絶たれたタクは、失意のどん底から理学療法士の優香(ゆか)と共にリハビリを重ね、二人三脚で4輪に闘いの場を移す。
3年の時を経て、タクは優香とともに4輪の最高峰であるフォーミュラ・ワンへと上り詰める。初めて臨む伝統のモナコ・グランプリ。予選5番手は日本人最高位だったが、プレッシャーがタクを襲う。二人の守護天使であるジミ・ヘンドリックスの『リトル・ウィング』で重圧と緊張を抑え、タクはコースに佇むマシンを目指した。

物語のクライマックスは、新型コロナウイルスの影響で中止になった2020年のF1開幕戦から伝統のモナコGPを舞台に描いています。ロードレースやGT選手権、F3,F1など、登場人物、メーカー、チーム名等実在のそれを参考にしていますが、この物語はフィクションであり、実在の組織、人物とは一切関係ありません。

書影画像のチェッカーフラッグのイラストは「Starline - jp.freepik.com によって作成された background ベクトル」です。
URL=https://jp.freepik.com/free-photos-vectors/background

ファンレター

SARTRE6107さん、おまたせしました。

この2018年のマカオGPは、いろいろあったレースなので一番難しかったんです。2連勝したダニエルが小説を読んだら、これは嘘だ!って怒るかも知れませんが。(笑)
参考のため、あらためて事故映像を見ましたが、ほんとに強烈ですよね。よく生きてたと思うくらい。事故から生還したソフィアは脊椎の移植手術後もトレーニングを再開して、今年はコロナで中止になってしまいましたが、ル・マン24時間にも参加する予定だったとのこと。
マカオというと昔のあらゆるカテゴリーのマシンが混走していた草レースに近かった時代のことを(私の世代は)思い出しますが、F3で印象的だったのはシューマッハ対ハッキネンの闘いです。そのハッキネンもF1に参戦してから生死の境を彷徨う事故を経験し、その後復活を遂げてチャンピオンに。一方で、ハッキネンと争いながら不動のチャンピオンとなったミハエルは、引退後にスキー事故で未だに意識が戻らないとか。セナの死亡事故以来安全になったと言われるF1ですが、命の危険とはいつも背中合わせですね。
実はこの先のF1のことはさらっと書くつもりだったんですが、尻つぼみにならないよういろいろ勉強してます。

返信(0)

返信はありません