三色旗と私

[歴史]

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 江戸時代の長崎における、オランダ人と丸山遊女のラブストーリー。
 プッチーニのオペラ『蝶々夫人』から着想したものですが、物語は史実に基づいて構成しました。ナポレオン時代、日本ではフェートン号事件が起こります。出島という小さな土地に生きた人々。その思いを追体験して頂ければ幸いです。

(主要参考文献)
片桐一男『出島 異文化交流の舞台』集英社
    『江戸時代の通訳官』吉川弘文館
羽田 正『興亡の世界史 東インド会社とアジアの海』講談社
永積 昭『オランダ東インド会社』講談社
石山滋夫『評伝 高島秋帆』葦書房
宮本由紀子「丸山遊女の生活」『駒沢史学』
斎藤阿具『ヅーフ日本回想録』雄松堂

ファンレター

第一章

こんにちは。こちらの長編を読ませていただきますね!
今回は第一章です。田中優子「遊郭と日本人」、赤瀬浩「丸山遊郭」と読もう読もうと思いながら未読の書を思い出しました。
遊女の一人称、迫りくるものがありますね。同時に入りやすい表現なので、重すぎない。
出島はもはや溝を隔てたあっち、くらいの場所になってしまいましたが、こういうドラマを生み、抱えているところ。

いやー、本作をしまいまで読んだったら、長崎ば再訪したかとですよ!
(僕の九州弁は、宮崎仕込みですので、少し違うでしょう)

引き続きよろしくお願いいたします。

返信(1)

村山さん、ありがとうございます! こちらにコメントを頂いたのは久しぶりで、とてもうれしいです!
田中優子さん、江戸の文化、中でも遊郭の研究では第一人者ですね。遊女を文化史の中でとらえる試み、興味深いですし、歴史小説の中にもそれを踏まえた作品はいくつもあるようです。小説となると、私はどうしても遊女本人の目線で読み進めるため、なかなか「遊郭バンザイ」系の話には同意できないのですが、過酷な環境と戦った人の話にはすごく共感します。この作品でも、村山さんにおようの心の叫びが伝わりますように。
村山さんは宮崎の方でしたか! もしも「九州の人はこんな言い方をしない」と感じる部分がありましたら、ぜひ教えて下さい!(細かい所でも結構です)
今後ともよろしくお願いします。