作品詳細

羊の水

12|現代ドラマ・社会派|完結|7話|39,317文字

「ペルソナ三枚重ね」の雅の母、雅子を書いてみました。雅の壮絶な幼少時代は、とても大変だけど、少なくても虐待は連鎖しないよ、ということだけは伝えたいと思って書いたんです。
だから、諦めないでね。親がヘンでも、そんなのは連鎖させる必要はないし、ちゃんと断ち切ることもできるから。それだけが言いたくて、雅子を書いたと言っても過言ではありません。
雅子みたいな人、周囲にいませんか? すべては人の気持ちが理解できないことから起こるのだけど、本人気づいていないから始末が悪い。でも、雅は雅子と決別したことで、きっと
人生が大きく変わっていくのだと思います。その勇気は、誰にでも。辛い思いをしていても、きっとどこかに出口はあります。

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虐待被害者たちよ、鎖を解いて自由になれ! 自分の足で歩こう!

読んでいて、つらくなった。望まない妊娠、考えもない出産、子どもを育てる覚悟もないままに、自分の被害感情を子どもにぶつける。しかし、これは小説。実際の事件でもこれと同じようなことがたくさん起きている。唯一、救いなのは、雅が敢然と雅子と対峠したこと。そして、みかぎって家を出て自活したことだ。実際の事件では、それができずに、悲劇のクライマックスを迎える。子どもの虐待死か親殺しか自殺か・・・。雅が主体性をスポイルされなかったことが、この小説の救いでもあり、実際に苦しみのなかにある少女たちへのメッセージかも知れない。

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