もっと『闇の左手』~ゲセンへの秘密の扉~

[SF]

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15件のファンレター

私の戯曲『闇の左手』の、原作小説(アーシュラ・K・ル=グウィン著)を紹介するコーナーです。
詳しくは「はじめに」をお読みください。
(2023.12.13) ただいま整理中です。一時的にリンク切れなどご不便をかけますが、しばらくお待ちいただければ幸いです。

ファンレター

副音声を読んで、意図がはっきりわかりました

 副音声を読むと、はっきり冒頭の意図がわかります。ぼんやりと読んでいたので、なるほど!と今更ながらにうなずきながら読みました。
 私は、冒頭は生々しい心の傷が落ち着いた彼が回想して書いた部分かなと思っていましたが、報告書って可及的速やかに提出するものですよね。貴訳を読んで確かに、と思いました。
(私は創作をするときにまず絵や動きが浮かぶタイプで、それを文字に起こしていくような書き方です。で、読むときも文字をできるだけ画像にしてしまいます……だから読みも浅いのかなあ。もっと言葉を言葉のまま理解できるようにしたほうがいいのかな、ちょっと反省)

返信(1)

ありがとうございます。^^ 私もまず絵や動きが浮かびますよ。戯曲や脚本なんて絵と動きが浮かばなければだめです、朗読劇でさえ。
ただね、絵や動きを言葉であらわすって、難しいですよね?
というか、厳密には不可能ですよね?
かんたんに出来ていると思っておられる作家さんがどうも多いらしい(プロでも)とわかってきて、驚いています。

それから、不二原さんの「もっと言葉を言葉のまま理解する」というのが何を意味しておられるのかわからないのですが、私が書いているのは、
○言葉にはイメージを喚起するものもあれば、
○イメージはなくて意味だけをダイレクトに伝えるものもある、
ということです。言葉には何種類かあるということです。

早い話が「このまま生きるか否か、それが問題だ」という一文は、イメージを言葉に「変換」したものではないですよね。
ある思考を表しているわけでしょう。
この一文をイメージに「変換」するのも難しいです。というか、できないと思うけど、変換なんて。
「このまま生きるか否か、それが問題だ」を絵に描こうとしたり、ダンスで踊ろうとしたり、ピアノで弾こうとしたらすごく難しいです。

言葉だからこそできるんです。
もの書きはこの「思考や感情をあらわす」というフィールドでこそ有利なので、ここでがんばらなくてどうするよと思います。
プロの作家さんでさえ、この基本のきに気づいていないかたが多いらしいとわかってきて、本当にびっくりしています。^^