ここで会ったが百年目

[日記・個人ブログ]

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108件のファンレター

 この冷めた時代、ポジティブな感動が難しくなってしまった気はしませんか?
 だからこそ、感動のありかを探してみたいと思いました。今まで、私は何に感動しながら生きてきたんだっけ? 自分でも忘れかけているので、あちこち再発掘を試みます。

 日々の雑記帳ではありますが、ブックレビュー多めになるかも? なるべく本気で感動したものだけを取り上げていこうと思います。かつてあった「ときめき」を思い出しながら。

※表紙イラストは、なっちゃん~様のフリー素材を使用させて頂きました。

ファンレター

まさにこれは読んでみるしか賛否の判断がくだせない

 冒頭で書かれた、つばめさんの読む前の最初の思い。まさに、今その心境です。やっぱり道徳的には沢山の人に迷惑をかけているだろうし、万が一不成功の場合には完成前のビルに悪い印象をつけてしまうかも知れません。憧れと自信があって、そして人がそれで喜ぶのなら、別な人に迷惑をかけることをやっていいのか。今の炎上ユーチューバーの問題とも重なるような気がしています。多分ネットの賛否の「否」の気持ちなんだと思います。
 ただ、ネットの絵本の読者の感想も読んでみると全然違った意見が多いのです。そこに至る過程や、それを成しているときの自由さ。成し遂げたときの爽快感、絵での表現。つばめさんも書かれているように、素晴らしいもののようです。子供の耳目を吸い付け、そして最後に9.11の悲しい事件にさりげなくつなげる。簡単に「これは読ませてはいけない本」、ではないように思いました。小さい子はファンタジーとして読むだろうし、少し物のわかるような年齢の子は、本当はやってはいけないことだという部分もわかるだろうし。ここで扱っているのは、それを越えた大きなテーマでもあります。
 賛否は本当に読んでみないとわかりません。今でも「内容は知らないけど粋な判決で、本当に良いのかなあ……」という心境でもあります。
 これは是非読ませていただきます。こんな本があるなんて知りませんでした。素敵な問題提起ありがとうございました。

返信(1)

不二原さん、仰る通りです!! フィリップのしたことは、まさに迷惑系ユーチューバーと同じ。注目を浴びるために、やってはいけないことをやってしまったという気がします。
行為自体は許されるものではないけれど、この絵本は自由で爽快な「感覚」の方を描いているんですよね。それがテロで散った命のことをさりげなく感じさせるところがすごいと思います。コルデコット賞というアメリカの有名な絵本の賞を受賞しているのですが、それが納得できる、力のある作品だと思います。ぜひぜひ、読んでみて下さい^^!