声の記憶

[ノンフィクション]

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14件のファンレター

コロナ禍で引きこもり生活を送っていたら、ふと子供の頃の記憶が蘇りました。
それは世界の物語が吹き込まれたLPレコード。
錚々たる朗読者による、夢のようなレコードたちの〈声〉の記憶……

ファンレター

文章の波動が心地よいです

 私は耳で聞くのが得意ではなく、レコード、CDの記憶がありません。だから、このエッセイを読むと音とともに何かとても大切な何かが南ノさんの記憶に保存されているようで、とてもうらやましくなります。ゲゲゲの鬼太郎の熊倉さんの声や、米倉さんの姿(声は思い出せない)がPCの画面からあふれ出すようで、ノスタルジックな世界に浸らせていただけました。梨の話は、どこかで読んだか聞いたかしたことがありますが、「聊斎志異」が出展だったのですね。(今知りました)
 おわりに、も名文で、読んでいて画面からどこか懐かしい色があふれている気がしました。(私は音の記憶があまりないので、色で感じてしまいます)文章に惚れるというのはこういう感覚なのでしょうか。南ノさんの文章の波動が心地よく、揺蕩うように幼いころにトリップした気分です。この文章は小さいころに耳から素晴らしい音読を聞き、そして吸い込んでいかれた賜物でしょうか。本当に読んでいて心地よかったです。
 素敵なエッセイを読ませていただきありがとうございました。

返信(1)

不二原さん、最後までお読みいただいてありがとうございます!
レコードは本当にすばらしいものだったのですが、自分の、それもあまりに個人的な思い出なんか書いても、どなたも読んで下さらないかなあ、と実は心配していたんです。それを最後まで読んで下さっただけでなく、毎回温かいコメントをいただき、本当に嬉しかったです!(*^^*)
記憶というのは不思議なもので、視覚的だったり、聴覚的だったり、嗅覚的だったりするんですよね。これは作品を読ませていただいて感じることなのですが、不二原さんは、特に視覚的な部分が強いのではないでしょうか。『青銀の風』の地獄絵だけでなく、どの作品にも鮮烈な視覚的イメージが溢れている感じで、いつも「すごいなあ!」と感嘆しています^^
それから、不二原さんに文章を褒めていただいて、舞い上がるような気持ちです!大きな励みになります。心からの感謝です(^^)/