黎明の学師 混沌の惑星1

[SF]

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〈作品紹介〉
凄惨な過去を生き延びたティエラ教義の学師エドガルド。深い闇と孤独を抱えて生きる都市人の学徒ナサニエル。ティエラ山での出会いが、二人の運命を大きく変えていく。
 
〈あらすじ〉
あらゆる物質にエネルギーの宿る惑星。そこには、初期に移住し惑星本来の環境下で暮らす先住民と、数百年後に移住し地球環境に近い人工都市を築いて暮らす都市人がいる。

過酷な惑星環境で生き延びるため、先住民はこの星のあらゆる物事を探求し、人類との調和の道を探る学問体系「ティエラ教義」を生みだした。その総本山であるティエラ山に二年ぶりに帰ってきた学師エドガルドは、「アダンの再来」と呼ばれる学徒ナサニエルに出会う。
彼は過去を偽りティエラ山に潜入している都市人だと疑ったエドガルドは、自らの目的のため、ある作戦をナサニエルに持ちかける。

エドガルドが生き延びた過酷な経験、ナサニエルの抱える秘密と孤独とは・・・!?

ファンレター

描写がとても丁寧な作品。拘りを強く感じた。

【読む前に””を予想】

あらすじを読みエドガルドの目的を予想したかったが、5000文字までの拝読の為、恐らくそこまでたどり着かないと思われる。(確認することが出来ないと言う意味合い)

【印象に残った、感動、凄いと感じた部分】

拘りが凄いなと感じた。好きだからこそ、設定に拘れる。本編を読む前に設定資料を拝読したが、伝えたいという思いの強さを感じる。舞台が物語の心臓部ともいえるSFやファンタジーでは、読者にどれだけ世界観を伝えることが出来るのか、が明暗を分ける部分。そこに重きを置いているという事は作品愛と同時に、読み手も大切にしているという事が伺える。

本編一ページ目では、世界観の説明と人物の関係などが丁寧に描かれている。5000文字以降をザッと拝読したところ、全てにおいて動作や現在置などが、読者に分かるように丁寧に描かれている印象を受けた。その為、作者は自らが想像や構築したものを読者に、自分と同じように脳裏に再現させることを大切にしていることが、伝わってくる作品である。

印象に残ったセリフ「怒りを無理に…」というところから始まるセリフ。
心が疲弊という言葉が強く印象に残ったのは、確かに日常で経験していることだと思ったからである。この物語には、共感する部分も多い。

【物語のその先を妄想】
この物語では、帰省をきっかけに自分の境遇を仄めかせている。山に寄り付かなくなった理由、恐らくそれは物語にとても重要な事なのではないかと思う。あらすじにあるように、この先は”エドガルドが生き延びた過酷な経験、ナサニエルの抱える秘密と孤独”について、語られていくに違いない。

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