黎明の学師 混沌の惑星1

[SF]

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9件のファンレター

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〈作品紹介〉
凄惨な過去を生き延びたティエラ教義の学師エドガルド。深い闇と孤独を抱えて生きる都市人の学徒ナサニエル。ティエラ山での出会いが、二人の運命を大きく変えていく。
 
〈あらすじ〉
あらゆる物質にエネルギーの宿る惑星。そこには、初期に移住し惑星本来の環境下で暮らす先住民と、数百年後に移住し地球環境に近い人工都市を築いて暮らす都市人がいる。

過酷な惑星環境で生き延びるため、先住民はこの星のあらゆる物事を探求し、人類との調和の道を探る学問体系「ティエラ教義」を生みだした。その総本山であるティエラ山に二年ぶりに帰ってきた学師エドガルドは、「アダンの再来」と呼ばれる学徒ナサニエルに出会う。
彼は過去を偽りティエラ山に潜入している都市人だと疑ったエドガルドは、自らの目的のため、ある作戦をナサニエルに持ちかける。

エドガルドが生き延びた過酷な経験、ナサニエルの抱える秘密と孤独とは・・・!?

ファンレター

こんなにも完成度の高い作品がWEBで、しかも無料で読めるだなんて!

1ページ目から、この壮大な世界の中にぐいぐい引き込まれていきました。
SFで定義されていますが、ファンタジーという言葉もどこかに潜ませておきたいな、なんて気持ちもちょっとあります。
科学的要素よりも、混沌エネルギーに比重の置かれた今回の話は、ファンタジーのカテゴリーにどんと鎮座していても他を寄せ付けない威圧感を放ちそうに思うのです。

緻密に構成されて展開されていく話の内容もさることながら、出てくる人たちがみんなみんな、深いです。重厚と言ってもいいかもしれません。
それぞれ異なる個性を持ちながら、それでいて思慮深く、それぞれの意味で賢い。その辺に量産されて転がっている漫画やライトなノベルにあるような安易な描き分けをしているわけでもないのに、ここまで人物の個性をうまく引き出せているのが、むしろ不思議なくらい。意味わからない。
特にエドガルドとイーサンの2人の背景は「ひー!」って感じでした。(語彙力!)
それぞれに闇を抱えるこの2人がこの先の物語でも中心になっていくのだろうと思うのですが、2人の関係性の変化も含めてきっと山あり谷ありなのだろうな、と思うと、読んでいる側としては続きへの興味しか湧きません。

いや、ほんと、続きも楽しみになる序章でした。

ターナー女史の命を狙っている暗殺者たちが、ティエラ山を張ることができたあたりがぼくの中ではまだモヤモヤしているんですよね。やってることはド素人感丸出しでも、エドガルドたちの到着に先んじることができたわけで……。
この辺りは2以降で明かされていくんでしょうか。(さっさと続き読め)

もっとたくさんの人に届けたい物語です。

それで? これはいつ書籍化されるのですか?

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