イワン・イリイチの死因

[健康・医療]

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25件のファンレター

トルストイ『イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ』(望月哲男訳 光文社古典新訳文庫)を使用しました。

死に至るまでの心の動きと、死にゆく人の周辺を描いた名作、『イワン・イリイチの死』。そちら方面ではなく、イワン・イリイチの身体的な病名を考察してみたいと思います。

最終診断は、別の物語にしてあります。

別の解釈は歓迎です。
また、難しいところや疑問点に関するご質問も、お待ちしております。

よろしくお願いいたします。




ファンレター

新生物

外見の変化って、素人にはぱっと目に飛び込んでくる、わかりやすいものであるのに、医学的にはさほど説明にならないのですね……
でも「癌細胞」とはどんなものなのか、とてもよく分かりました。なるほど、だから「新生物」なんですね。得体の知れない何かに自分の体が奪われていく……またぞっとして鳥肌が立ってしまいました(笑)。
続き、また楽しみにしています!

返信(1)

あおぞらつばめさん、今回もお読みいただき有り難うございます。

外見上の変化について、さまざまな表現がある可能性はあります。
しかしあったとしても、現代では使っていないと思います。
外国語でもありますよね、○○語では、こんなものにも名前がついている! とか。
失われていっているとすれば、悲しい気もします。

「新生物」、neoplasmなどの訳語なのですが、
分かりやすいうえに不気味さを漂わせる良い訳語だなあ、と僕は思います。
もともとの本人である「宿主」を殺してしまう力は、凄いですよね。
意思を持っていないはずだし、感染症と違って他人にはうつらないのですが。

引き続き、よろしくお願いいたします。