魚鬼(イトウ)

作者 銀狼

[現代ドラマ・社会派]

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終戦まぎわの北海道の大自然を舞台に、幻の淡水魚イトウのように生きた男の物語。
ヤクザから足を洗った主人公は、遊郭に売られた薄幸の女と一緒に山深い村に逃げる。二人の若者を加え、幸せな家族を築いたかに見えたが、過去を追う凶悪な男が現れる。家族の壮絶な闘いが始まる。
※暴力シーンが出てきます。苦手な方はスルーしていただければと思います。
※書影は取材写真から。

ファンレター

怒涛の最終話!

固唾を呑んで、最終話を読ませて頂きました。決闘シーンの迫力のすごいこと!
銀狼さんの作品は容赦ないところがあるので、このまま主要登場人物が死に至ってしまうのでは、と本気で思いました。でもラスト、川底から姿を見せるイトウが起こす奇跡たるや……!
壮大なスケールの、力強い物語に、心が揺さぶられました。こちらも大変、読み応えのある作品でした。
描写ですが、時おりラフスケッチのようになっているところが、やはり気になります。特に主人公の心情に触れる部分は、読者を置き去りにしないためにも丁寧にやった方が良いのでは? ここでは冒頭、周平がなぜヤクザの世界に入ってしまったのか、そこから足を洗おうと思ったのはなぜなのかが不明です。その後、家族や近しい人のために、彼がなぜここまで命を賭けるのかに結びついてくる部分かと。銀狼さんは小説以外の創作物から影響を受けたと仰っていましたが、小説というジャンルで発表する以上、良質の小説に触れることは不可欠かと思います。ぜひ「模写」をやってみて下さい。私も時々、プロの作家さんの作品を模写し、そのリズム感などを学んでいます^^。
私は銀狼さんの作品のスケール感が大好きです。欠点が目に付くのはもったいないです。絶対につぶしていって下さい。読まれるようになったらこっちのものですよ!

返信(1)

あおぞらつばめさん、こんばんは!
先ずはストーリーともに傷だらけの作品を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。大自然の様子、決闘シーンなど、渾身の力を込めたところを気に入っていただき、とても嬉しいです(^^)。いただいた貴重なアドバイスは、自分もやっと気がつき始めたところで、目から鱗です! 読書については現在、貴作を何回も読み返しながら、登場人物の心情・心理描写について勉強させていただいております。
今後、アドバイスに基づき、全面見なおしてみようと思います。重ねて、ありがとうございました。