青銀の風

[ファンタジー]

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122件のファンレター

「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
 絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
 
 魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。

ファンレター

『おのれ!玲斗』(笑)

34話まで読みました。イジワル玲斗にやきもき。牢獄編よりひどいよ~どうなっちゃうの、と我慢できなくなり、ついつい、「学院編あらすじ」を読んでしまいました。(^^;)……え?どこでどうしたらそんなことに?ますます本編をじっくり読まねば!と思いましたよ。
そして渋い男達の群像の中に差し込まれる、美しい顔料が物語に効いています。昔々、中学のとき部活で日本画をやったことがあるので、色を脳内で再生しています。顔料って色が平坦ではなく、こっくりとした深みがありますよね。(ウットリ)物語も絵の描写も迫力と深みがあって、読み出すと止まらなくなります!(*^-^*)

返信(1)

 お読みいただきありがとうございました。佐久田さん、日本画を描かれるのですね! かっこいい。(日本画憧れ~)いつもアイコンの絵が素敵だと思っていました。シンプルだけどきりっとしたタッチで、そして向かって左の空白がなんとも言えない雰囲気を醸し出していて。ちょっと幽玄の美を感じます。
 顔料、たしかに「こっくり」とした味わいがあって素敵ですね。私は親がテンペラ画を描いていて、その顔料の購入を頼まれることが多いのですが、いつも描きもしないのに、並んでいる顔料の美しさにうっとりします。でも顔料って高いですよね。心を奪われるほどの美しさなんだけど、こ、この粉がこんな値段……。と、震えることが多々ありました。ああ、美しいからもっと欲しい(描かないんですが眺めていたい)、だけど高い、という葛藤が主人公に爆買い(私の夢)させたんだと思います。
 これからまた急展開します。お暇なときに(学院編だけでも)お読みいただけるとうれしいです。ありがとうございました。