ダブルダブル 巻三

[ファンタジー]

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4件のファンレター

静を義経が追うというまさかの展開に。
しかも当の義経、弁慶と寄り道るるぶで、吉野にも安宅にもまして平泉にもとうぶん着きそうにありません。
三郎四郎は満身創痍。いったいどうなってしまうのか……?!
詳しくは登場人物リスト(随時追加)をご覧ください。

ファンレター

恩讐のその先に

「もっとロンリーハート」から「レッド・レイン」ラストまでの展開はほんとうに胸が詰まるようで、固唾をのんで見守っておりました。
活動報告のほうで未村さんご自身が「袈裟と盛遠」の段を書かれているときは「リアルに自分が焼ききれそうだった」とおっしゃっているのを拝見して、たしかにこれはキツいだろうなと思いましたし、その負荷は察するに余りあります。
バルタザール先輩……(´;ω;`)
先輩の、文字どおり命懸けの思いが、佐藤兄弟、とくにクリストフくんを闇から救いだしてくれた、あの場面。感動しました。
「鼓が選んでくれたんだ、彼女たちを」からの、鍵を。
人間たちに都合のよい美談でもなく、復讐に支配された悲しい物語でもなく。
佐藤兄弟がこの物語の主役といわれていた未村さんのおことばを、いまになってようやく理解したような心持ちです。

そして、クロードくんとベンジャミンくんの、必死ながらも笑ってしまう攻防(笑)
からの、フード付きパーカ姿の怨霊! わたし、持っている服の八割以上がフード付きというフード好きなので、ハロルドさんにものすごく親近感を覚えました(*´∇`*)
平家の秘蔵っ子がついにお出ましですね! かわいい!

怒濤の展開で、泣いたり笑ったり、ページをめくるたびにジェットコースター級に感情が揺り動かされて、なんだか遊園地に来ているみたいなふわふわしたかんじがします。
遊園地、行ったことないのですが、たぶんこんなかんじなのかなと。
ちがう作品なのですが、未村さんの『もっとたのしそうに』も公開されてすぐに読ませていただきました。
わたし、児童文学とか、たとえばジブリ作品とかピクニックとか家族旅行とか、一般的にこどもが体験しているようなことをほとんどしないまま育ちましたので(おとなになってからも未体験のままです;)、パニュキスとキュモンの物語、とても新鮮でした。とくに、キュモンの危ういまでの一途さがとってもツボで。
いつも楽しませていただいております(*´ω`*)
最後になりましたが、30万PVおめでとうございます(*^ω^)ノ∠※。.:*:・'°☆

返信(8)

ありがとうございます!(泣)おたよりいま拝読しました。楽しんでいただけて何よりです。
すごくていねいに読んでくださっていて、本当に感激です。(涙)
パニュキスも読んでくださったのですね。ありがとうございます。あれを突然書いて、今回の第五章につながったかなと思います。世界を憎まないという選択。

いまワクチン副反応でもうろうとしていて、ここまで書くのに何度か寝落ちしていてごめんなさい。(^^;

ハロルドくん、お兄さまとまた違うタイプのいい男なので、楽しんでくださいませ。^^
しばらく楽しい話が続く予定です。と言いつつ、能登殿最期も書いちゃいました(^^ゞまた読んでいただけたら嬉しいです。(^^)/
そういえばわたしも遊園地、生涯で3,4回くらいしか行ったことなくて、どれも家族とではないことに気づきました。
ジェットコースターもお化け屋敷も苦手だからいいんですけどね。あ、観覧車は大好きです。←じつは高所恐怖症じゃないかも?
あとね、「平家の秘蔵っ子」って素敵なフレーズなので、いただいちゃいました。人物紹介に使わせていただきました(*^^*)
未村さん、体調はいかがでしょうか。
副反応でおつらいときに、お返事までいただいて恐縮です(。>д<)
お手紙を読んでいただけるだけで、もうじゅうぶんありがたくうれしいので、ご無理をなさらないでどうぞゆっくりお休みになってくださいね(´;ω;`)

「能登殿最期」拝読しました。
未村さんの推し、いや、神でしたか。
勇ましく、潔い御仁ですね。鬼神のごとく荒ぶりながらも引き際は潔く、鮮やかで。
「笑う人」のヴァレンティンお兄さまもそうでしたが、このひとたちの、もはやこれまで、と思い定めてからの迷いのなさ、潔さには、胸を衝かれます。
もしかしたら、だからこそきっと、平家の落人伝説のなかで、じつはあのひとは生き延びていた、みたいな話がひとびとの口に語り継がれていったのではないのかなとも思うのです。生きていてほしいと願うひとがいた。影武者説なんかもありますよね。これは平家に限らず、義経もですが。
「初めから意味などなかったのだ。今日の戦には。」
この諦観にみちた思い。ほんとうにそんなふうに教経さんはすべてを悟り、鎧を剥ぎ取って海へ投げ入れたのではないのかなと感じました。
ああ……。(余韻に浸っております)

平家の秘蔵っ子、採用していただけて光栄です(*´∇`*)
遊園地、おとなになってから友人や恋人と行くのも楽しそうです。アトラクションなどにいちいち並ぶのはイヤですけど(笑)
未村さんの『恋って気づけよ。』に遊園地のお話がありましたよね。ちょっと確認してきました。あのお話も好きです。

……と書いている途中で更新のお知らせが届きましたので、すこしは体調が落ち着かれたのかな、とホッとしております。
返信はどうぞお気になさらず。ゆっくりお休みになってくださいね(*^^*)
ありがとうございます! 体調はなんとか落ちつきましたが、今回は最後まで手の、親指の付け根に傷みが残ってます。(*_*;

そして「能登殿最期」お読みくださりありがとうございます(*^^*)
推しといえばみんな推しなので! 義仲くん以外(笑)(笑)。
おっしゃるとおりです、生きててほしいなという願望ですよね。じっさいの生死とは別に、多くの人が生存を信じた(信じたいと思った)ということの重みを感じます。
能登殿最期は、直後に新中納言入水が来ますので、やっぱりプリンスの前座なんだなと思いますけど(笑)、義経に飛ばれた瞬間のドラマをつかまえられたのが、今回の収穫でした。^^
未村さん、こちらから失礼します。
あの、今日、活動報告に書かれていたお話、あのお話にすごく共感して、のちほどコメントを書こうと思っていたのですが、気がついたら消されていましたので、こちらで書かせていただきます。
あの、消されたということは、コメントしないほうが良いのかなとかなり迷ったのですが、人目につかないだろうこちらから、えいっと送ることにしました。もし不都合がありましたら、かまわずこのコメント消しちゃってくださいませ(>_<")

声高に戦うつもりはない、ちいさな場所でいいから、ただ穏やかに暮らしたいだけ、というお話、すごく共感しました。
女であるというだけで搾取されてしまう(女性に限らず男性でも同じことがあるとは思うのですが)、それが男からするとあたりまえのこと、名誉なこと、みたいな考え方がものすごくイヤです。
千年経っても変わっていない野蛮さが、現代にもあると思います。
的外れなコメントだったらすみません。読み流していただけたら幸いです。
わたし自身も、そういった方面で自分の意思と尊厳を踏みにじられた経験があるので、未村さんのおことばに「ほんとそう、そうなんよ!」となんだかすこし救われたような気持ちになりました。ありがとうございます。

『ダブルダブル』巻二の義仲くんのお話も再読しました。
わたしも義仲くんのそういうことろ(最期までかっこよくないところ)、キライじゃないです(笑)
ああごめんなさい! そうだったんですか、ありがとうございます!(T_T)
桐子さんのコメントは大切に残させてください。そうだったんですか、桐子さんも……。私も、レイプでこそないですけどセクハラに何度か遭って、ちゃんと声を上げればよかったといまでも自分を責めたくなるし、同僚の女性(先輩)に「ミムラさんは女を売りにしてるから」と鼻で笑われたりして、あれってセカンドレイプ?ですよね? そういう嫌な思い出が過敏に吹き出してしまいやすいんです。
平家と言えばっていう超有名な長編小説だから、それこそ桐子さんもファンかもしれないし、他にも男性の読者のかたには誤解されるかもと思って、コメント消しちゃったんです。でもしみじみ傷ついてる自分がいます。
常盤御前だけじゃなくて、妓王は黙って耐えて出ていくでしょう、そうしたら「冷静な女だから幸せになれないのだ」と書かれているの。北条政子と頼朝の性愛シーンは「男は愛撫に復讐をこめることができるが、女はただ燃えあがるだけである」ですって。
書いてたらまた涙が出てきた。
こういう小説を読むことじたい、セカンドレイプに近い感じがします。
男の人にとっても、こういうのを標準にするのは幸せじゃないと思うんです。優しくて暴力的になれないために、生きづらい気持ちでいる男の人もたくさんいると思うんですね。
私が他のかたの作品をなかなか読めないでいるのは(ごめんなさい)、私、そんなわけで暴力的で高圧的な男性キャラクターというのに異常に弱くて、悪役でもいやなのに、それが理想の恋人役でしかも女性の作家さまの作品、というのにここノベデイで何度もぶつかって、そのたびに傷ついて何も書けなくなって、へたすると日常生活にも支障が出るので(過敏すぎ)、怖くてどんどん閉じこもってしまったんです。
もっと強くならないとだめですね。泣いていないで、笑いとばして、その超人気作家の先生よりもっと面白い平家を自分が書いてやろう(笑)、くらいに思い上がらないとだめかもしれません。
力づけてくださってありがとうございました。いつもありがとうございます。
たびたびしつこくすみません(>_<")
あの、もしお気を悪くされたらすみません。わたしの勝手なイメージなのですが、未村さんは、心の奥のやわらかな部分がそのまま剥き出しになっていて、外界からの刺激(あるいは攻撃)をダイレクトに受けやすいのではないのかなと感じております。生身で矢面に立つようなものですから、ダメージを受けてしまうのは、べつにおかしくありません。
だからこそ、こんなにもひとの心に届くみずみずしい物語をお書きになるのではないのかなと思うのです。
すみません。勝手にひとさまを分析するような真似をして。
「もっと強くならないとだめですね」とおっしゃっていましたが、決してそんなことはないと思います。
「悪意を封じ手にして物語を綴ってみる」という凛とした眼差しをお持ちの未村さんが、弱いはずがないと思うのです。読者が安心して物語の世界に浸れるようにと、細部にまでこまやかな配慮を施されている、そのやさしさが、強さだとわたしは感じております。
痛みを感じない、泣かないことが強さではなく、痛みを知るひとこそが、やさしく、強くなれるのだと思うのです。
うまく表現できている気がしないのですが、わけのわからないことをつらつらと書いて、すみません。さっきから「すみません」ばかり連発している気がします(。>д<)

被害に遭ったときに、その場ですぐ声をあげるのはとても難しいです。まず、自分の身に起きていることを現実として認識するまでに時間がかかりますし、脳がそれを拒否することもあります。頭と心がバラバラになって混乱して、冷静に判断することが難しいですよね。
わたしはこどものころにそれを体験したので、自分がなにをされていたのかを理解するまでに時間がかかりました。
未村さんも経験されましたように、同性であるはずの女性からも「あなたに隙があるんじゃないの」とか「狙われるほうにも問題がある」みたいなことをいわれたりしますが、そういう話ではないのですよね。
なぜ加害者側からものをいうのか。
なぜ被害者を責めるのか。
相手の意志を無視して自分の欲望を押しつける加害者が悪いに決まっているのに。
女性を、自分にとって都合の良いようにしか見ることができないような一部の男性は、認知の歪みがあるのだと思います。
未村さん、よくその本を途中で投げ出されませんでしたね。もしイヤだと思われたら無理してお読みになることないんですよ(´;ω;`)
イヤなものはイヤですもん。

未村さんがお書きになっていたので、あ、と思ったのですが、あの、もし、わたしがこうして未村さんの作品を拝読して感想をお届けしているので、未村さんもお返しとしてわたしの書いたものを読まなくちゃ、とプレッシャーを感じられているのだとしたら、そのお気遣いはご無用です。
単純に、わたしが未村さんとその作品が好きでお邪魔しているだけで、なんというか、自分の書いたものの営業(?)のために来ているわけではないので。どうぞお気遣いなく(*´∇`*)
わたしはものすごく人見知りで人間不信の気があるので、ノベルデイズで自分からお手紙を送らせていただく方はごく限られております。好きだけど、まだお手紙を書いたことはない、という方も何人かいらっしゃいます。
そこはかとない悪意とか、裏表、二心があったり、マウントを取ったりとか、そういうのがすごく苦手です。
なので、そういったものとは無縁の方々と交流ができて、それだけでもう、ここに来て良かった、と心から思えます。

長々とすみません。創作活動のお邪魔になりませんよう、どうぞ読み流してくださいね。
またお邪魔いたします(*´ω`*)
わあ、素敵な長いお手紙をいただいていたのに、気づくのが遅くなってすみませんでした!(T_T)
なんだか泣きそうになってしまいました。桐子さんも辛い目に遭われたのですね。それも子どもの頃なんて……酷いです。
「なぜ加害者側からものをいうのか。なぜ被害者を責めるのか」
私も本当にそう思いました。それで、思いきって『常盤御前の涙』を書き始めました。
とくに最新回の「巴」の回では、まさにそのことを書いてみました。なぜ加害者の肩を持つのかと……

人を人とも思わない、ということが、世の中から少しでもなくなるといいですね……