帝国通詞

作者 田辺すみ

[歴史]

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十八世紀、オスマン帝国下級官吏のラース(ラースタチカ)は、ある事件をきっかけに通訳官(ドラゴマン)のグリシナに出会う。『帝国の使者:未明の火』より、三十余年後の物語。

ファンレター

注目の一作!

田辺さん、こんばんは。こちらの第一章を拝読しました。
実は通訳が主人公の歴史ものをなんとなく探し続けてきたのですが、これだ! と思うものに出会えていなかったのです。
それがここにありました!!

しかも、今注目のエリアですね。黒川祐次『物語 ウクライナの歴史』を読み終えたところなので、背景がより迫ってきます。
『帝国の使者』から拝読すべきなのかもしれませんが、喜びとタイムリーさからこちらを読み進めようと思います。


トルコ。こちらもロシア同様に大国時代への憧憬がありそうで……。
仲裁国候補になったり、NATOという違う文脈ながら、しっかり登場してくるところが、
歴史を想起させてくれます。そして、今もそれは続いている。
貴作でしっかり勉強したいと思います。

有り難うございました。

返信(1)

読んで戴き有り難うございます。このシリーズは近代化史と東西交易史好きの趣味を詰め込んだものでして、出来事については史実に沿っているはずですが、細部は想像任せです。恐れ入ります……(例えばオスマン帝国官僚制度の階級名・敬称や部署の公式日本語訳が見つかりません。どなたかご教示下さい!!)当時の“あの辺り”は旧態、近代化の足枷という描かれ方が多いように思いますが、多民族による持続的な行政システムは再考に値すると思います。(そしてこっそり小説にしています)