声の記憶

[ノンフィクション]

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14件のファンレター

コロナ禍で引きこもり生活を送っていたら、ふと子供の頃の記憶が蘇りました。
それは世界の物語が吹き込まれたLPレコード。
錚々たる朗読者による、夢のようなレコードたちの〈声〉の記憶……

ファンレター

堪能しました

南ノさんの“履歴書”を覗かせていただいて、素敵な時間を過ごしました。南ノさんが中国文化、中華世界に興味を持つきっかけが『梨売りと仙人』。梨の種が南ノさんの心にも蒔かれていたようにも思えて。ところで原作は随分賑やかで愉快なんですね。米倉斉加年さん朗読版と原文(!)それぞれを解説していただいて、興味深く読みました。レコード・ジャケットを胸に抱くシーン、クヌギの木に流れる夕方の光はまるで絵のよう。それから、「当初は思い出していなかった記憶が新たにいくつも蘇ってきて~」からの描写はすっごくよくわかります! 私も昔の記憶がふいに蘇ったとき、「ギャー」となります(苦笑)。声の記憶をたどる作業、なかなかのエネルギーを使われたのではないでしょうか。私はノスタルジアとともにしみじみと味わい、楽しませていただきました。完結お疲れさまでした。(*^-^*)

返信(1)

佐久田さん、最後までお読みいただきありがとうございます!
「よくわかる」と仰っていただけて、とっても嬉しいです!(*^^*)そうなんです、今回はノスタルジックな記憶だからよかったのですが、記憶には当然「思い出したくない」ものもあるわけで……
そういうのがいきなり蘇ったりすると、頭を抱えて「わあっ」と叫びつつ、どこかへ駆け出したくなったりします^^;;
あと、『聊斎志異』の原文って、仰る通り、けっこう「賑やかで愉快」なんです^^道士も別に人格高潔とかじゃないところがポイントです(笑)
原作ではなく、日本人の米倉さんの、原作とは雰囲気の異なる朗読を聴いて中国文化に興味を持つようになったところが、我ながらちょっと不思議ですが、あのレコードによって、「梨の種がわたしの心にも蒔かれた」と素敵なお言葉をいただいて、すごく感動しました。さすが佐久田さん! 温かくありがたいコメント、心から感謝です!(*^^*)