青銀の風

[ファンタジー]

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「波間の真珠」と呼ばれるオアシスに作られた美の砦、美術工芸研鑽学院。そこは周りを砂漠によって囲まれ、他国の干渉を受けることなく自由な芸術が花開いていた。しかし砂漠を取り囲む3つの国の均衡は崩れ、美の砦にも暗雲がたちこめる。
 絵師を目指し砂漠を越えて美術工芸院にやってきた明朗快活な青年、麗射はこのオアシスで個性的な人々と出会いながらも、次第に砂漠を囲む国々の動乱に巻き込まれていく。
 
 魔法のないファンタジーです。2020年5月までセルバンテスで連載をしていました。これからこちらにお世話になります。よろしくお願いします。

ファンレター

第94話

後半に出てくる、清那のモノローグと走耳との会話がとても胸に刺さりました。この二人の組み合わせもすっかりお馴染みに。
具体的に説明するような野暮は無くて、でもここまで読んだ読者なら誰のことを言っているのかすぐに伝わり、清那の心情にしみじみしました。そして今までの冒険で仲間を得て、清那が“生”に執着するようになったことが本当に喜ばしい……。クールな走耳も、同じ“あいつ”を思って変わりだしている。さり気ない所作も心憎いくらい洗練された描写でした。
そして……新たな謎解きも続きが気になります!

返信(1)

 お読みいただきありがとうございます。
 完璧な主従関係であった牙蘭と清那コンビとは違い、最初からなんとなく不協和音が聞こえてくる走耳と清那。二人とも悪い人ではないのですが、癖が強く(笑)少しずつお互いの認識がずれているんですね。でも、先入観はどうあれ、一緒に暮らしているうちにやっぱりお互いの人となりは解ってきて、徐々に雪解けの方向です。次回は走耳の活躍編なのですが、二人の関係にも変化が。(謎はしょぼい……)
 今まではゆっくり進んでいましたが、これから展開のスピードが(ワープってくらい)上がります。攻防編の最後には、最初の頃とは全く違う状況になると思います。若干うつ展開気味にもなりますが、また気が向けばお読みいただけると幸せです。
 ご感想大変ありがとうございました。