三奈乃の読書日記

[創作論・評論]

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53件のファンレター

わたし――南ノ三奈乃が読んで面白かったと思う本を紹介していきたいと思います。
純文学多めになるかな? ……と思っていたのですが、エンタメもマンガも……もうなんでもありになってきました!
※表紙イラスト/ノーコピーライトガール

ファンレター

落語家を通じて「戦争」を語る

ここ最近NOVEL DAYSで、有識者のみなさんが「戦争」を語られていました。
この落語家エッセイ、楽しく読めてそして深く人生を語られていて、それだけでも十分素晴らしいのに、南ノさんの切り口で「戦争」に対するアプローチをされていて、非常に感銘を受けました。
自分の人生を話芸に昇華する、落語家の生き様。表面は飄々としているというだけに、なおさら凄まじさを感じます。
落語に興味が湧きました(エッセイでは特に『ま・く・ら』に)。
読み応えたっぷりな作品を、ありがとうございました。

返信(1)

佐久田さん、お読みいただきありがとうございます!

元々「需要があるのかな?」と、おそるおそる始めた落語家エッセイシリーズでしたのに、かなり長い文字数を最後まで辛抱強くお付き合い下さっただけでなく、身に余るお褒めのお言葉の数々をいただき、嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです!
本当にありがとうございます(*^^*)

「楽しく読め」たと仰っていただけて、すごくほっとしました。
「戦争」については、いろいろな考え方があると思いますが、それぞれ違った立場で太平洋戦争と関わった三人の落語家の自伝は、やはり今読む価値があるし、いろいろ考えさせられるものがある気がしました。

佐久田さんは「エッセイでは特に『ま・く・ら』に」興味が湧いた、と仰って下さいましたが、今一番入手しやすいのもこの作品だと思います。(講談社文庫で、かなり長く絶版状態だったのですが、去年の12月に「追悼小三治師匠」として復刊されたんです)

もしよろしければ、ぜひお読みになって下さいませ~♪^^ かなり厚い文庫本で、まだまだ面白い「マクラ」が載っています(私がご紹介したのはほんの一部です)。
読んでいると、「世の中いろいろあるけど、そんなに深刻になることはないよ。なんとかなるよ」と思わせてくれます…(*^^*)