バイブル・フード・レシピ

作者 mika

[学園・青春]

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9件のファンレター

☆第1章完結しました!
この秋、翠はミルトス大学高等学校に編入してきた。
ミルトス高校はキリスト教精神によって立つ学園。礼拝や授業に戸惑う翠だったが、聖書に登場する食事を再現しようと試みる家庭科部の仲間たちと一緒に、楽しみながら聖書を学んでいく。

※アイコンはAdobe Stockから四ッ谷さまの作品を使用させていただきました。

ファンレター

パン!!

酵母を入れないパン、バイブルを高校生っていうちょっと遅い時期にはじめて読んだので、僕はそのとき「酵母を……入れないパン?」とはてなマークが出たことを覚えています。その疑問(たぶん僕と同じく思っていた方も多いはず)にも答えてくれて、ひとつのエピソードが終わり、これからどうなるのだろう、と楽しみにしています。そう言えば、僕はパッションフルーツが好きなのですが、大学に聴講に通ってたら映画『パッション』観ろ、って言うので観て、そこでパッションという言葉が受難のことだと知ったということがありました。
西洋のことを知らないと海外文学を読めないので、これからもたくさん書いていただけると、嬉しいです(文学への理解も深まるので)。それを言うとカミュの『ペスト』にしたって、昔は神学問答がウリで、そういう文脈(『カラマーゾフ』のゾシマと対比されたりしてた)で読んだので、mikaさんのほかの作品も僕のあたまのなかで勝手にリンクしていて、読んでて楽しいなぁ、と思うのです。
まとまりのない文章になってしまいましたが、これからも応援しています!!

返信(1)

成瀬川さん、お忙しいなかでお読みいただき、どうもありがとうございます!

わたしは、聖書を読み始めるのに、遅いも早いもないと思っています^^  成瀬川さんが高校生のときに聖書と出会ったということは、それが成瀬川さんにとって必要なものだった、出会うべきタイミングだったのだと思いますよ。
それこそ、クリスチャン・ホームに育ったとか、キリスト教系の一貫校だったとかでないかぎり、「よし! 今日は聖書読も!」と自分から手に取る子どもは少ないと思われます。

酵母を入れないパン(無発酵パン)、昔は「種なしパン」と訳されていたようなので、ご家庭のパン作りに馴染みのない日本人にとっては、「パン種とはなんぞ?」とますますハテナがふえますよね。
近年は、ホームベーカリーやドライイーストなどの便利すぎるアイテムがあるので、「パン作りが趣味!」というかたのうち、ご自宅で何日もかけて酵母をおこして、パン種を作った上で、パンをこねて焼くというかたは、よほどこだわりのあるかたしかいないでしょう……。

物理学者のSeamus Blackleyさんが、ハーバード大学付属の考古学博物館に所蔵されている古代エジプトの陶器の壺から、休眠していた酵母菌を取り出し、培養して、古代の酵母菌&古代種の小麦を使った本物の古代パンを再現する実験をしたのだそうです。意外にも良い香りでおいしかったのだとか。アメリカのパンおたくはさすがの行動力ですね!

おお、映画『パッション』をご覧になったのですね! そうなんです、the Passionと大文字で書くとイエス・キリストの受難の意味で使われるんですよね。
パッションフルーツの「パッション」は「熱情」の意味の方だと思っていましたが、調べてみたら、「受難」の意味だったのですね!? 「受難の果実」ってすごい命名だな、と驚きました。

わたしが書いたほかの作品ともリンクして読んでくださり、うれしいです。
いつも応援していただき、感謝の気持ちでいっぱいです! これからも聖書を題材としたお話を書いていきますね!!