アリゾナの涙
真珠湾攻撃で奇襲を受け、今もパールハーバーに沈む戦艦アリゾナから海面に浮かび上がるオイルを「アリゾナの涙」と呼ぶ。
早苗は夏休みのアルバイトで知り合った図書館司書の久美に憧れを抱いていた。きっと、育ちのいいお嬢さんなんだろうな……と。ところが、久美の口から語られた真実に早苗は衝撃を受ける。それは、五十歳も年の離れた老人と少女の愛の物語だった。
1941年12月8日の早朝に生を受け、本を愛し本に囲まれながら七十年の生涯を送った次雄は今も久美の心の中に生き続ける。
2021.12.8.エブリスタでも公開
2022年12月3日 第17話を加筆
目次
完結 全17話
2022年12月03日 23:56 更新
- 第1話 老人と海2020年10月26日
- 第2話 イネディット2020年10月26日
- 第3話 組手試合2020年10月26日
- 第4話 万引き2020年10月26日
- 第5話 読書ノート2020年10月26日
- 第6話 別離2020年10月26日
- 第7話 再会2020年10月26日
- 第8話 カテーテル2020年10月26日
- 第9話 遺言2021年12月06日
- 第10話 初恋(1)2021年12月08日
- 第11話 初恋(2)2020年10月26日
- 第12話 プロポーズ2020年10月26日
- 第13話 アリゾナの涙2020年10月26日
- 第14話 名誉館長2020年11月03日
- 第15話 桜の絨毯2022年12月03日
- 第16話 優しいゴースト2022年12月03日
- 第17話 デジャヴ2022年12月03日
登場人物
登場人物が未設定です
ファンレター
どうしても読めない漢字があって困りました。 この女の子同士の関係性があまり語られてないので、二人の距離感が掴めなかった。 相槌をどこで挟むのか難しいですよね。あんまりあると、読み手の集中力が途切れます。 って、「編集かお前は」って言われそうだけど、あくまでも一読者としての意見なので深く悩まないでくださいね! 三回目の読後感は、、、読みすぎてわかんなくなっちゃった笑
おかげで最後まで書き上げることが出来ました。 そらまめさんの言われるとおり冒険ですね。二十歳の女の子目線で描いてみたくて、実験的に書き始めたのですが、さすがに次雄の初恋のところは早苗の一人称では無理が生じてしまい、2話だけ三人称にしました。 もっと短い予定だったのが、書くうちに膨らんでしまったため、マラソンのつもりがトライアスロンになって、ずいぶん遅れてゴールした感じです。 兎にも角にも、最後までエールを送っていただき、ありがとうございました。