おまえが悪い
「おまえが悪い」血まみれの狸に、優しいおじいちゃんは吐き捨てました。
*
「ここは涼しさの楽園だ。棲んでいるのは、おじいちゃんたちと――狸」
小学校最後の夏休み。一花(いちか)は、涼を求めて田舎のおじいちゃんの家に行った。
山道を車で走っていると、一匹の幼い狸を轢いてしまう。
「おまえが悪い」
虫の息の子狸を、おじいちゃんとおばあちゃんが、そう吐き捨てる。
「狸はわるい生き物だから、こうしないと祟るんだ」
そう言って死骸を足蹴するふたり。
そして一花は、都会と違って肌寒く、暗闇に満ちた夜を迎える……。
*
コバルト編集部さんの某企画で志し半ばで散った誉高き作品。
テーマは「異質さ」。
流血表現などあります。
目次
完結 全8話
2019年04月24日 22:00 更新
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小説情報
おまえが悪い
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 8話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- ホラー
- タグ
- 怪談, 民俗学, 狸, 小学生, 夏休み
- 総文字数
- 14,181文字
- 公開日
- 2019年04月23日 15:22
- 最終更新日
- 2019年04月24日 22:00
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