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文字数 408文字



目が覚めた何気ない朝
夢見心地のままの無防備な僕
かなりの間抜けヅラ晒したまま
扉を開けた向こうに見える
昨日までにない日常に
飛び込んでくる朝の挨拶は
現実逃避を助長して心拍を上げる
覚悟を決めてもう一度開けた
ドアの向こうに咲く君の笑顔
メガネをかけてたら
直視できずにもう一度
ドアを閉めるような意気地なし
僕の気持ちはベットの上で
ジタバタとまだまだ夢に浸ってる
仕事のせいにしていたけれど
僕はこのまま朽ち果てて
終わっていく運命だと思っていた
誰かのキラキラした浮かれ話を
僕には関係ないとやっかみながら
巡り来る運命をどこかで心待ちにして
セメントで固めつつあった
固定観念がこんなに簡単に
崩壊させるそんな存在が
心を閉ざした僕に舞い降りた
こんな僕に君は幸せにできるのだろうか
何でもかんでも僕中心で
回ってると思ってたこんな僕に
優しく笑って手を差し伸べて
君に出会えたあの朝に
このドアを開けてよかったと
新しい朝が暖かい日差しで
僕たちをそっと包み込んだ
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