01:死ぬほど痛かった

文字数 945文字

目を覚ます予定はなかったのに
道に転がっているらしい・・・視界がぼやける。

私「夜空か・・・」

最後の記憶は・・・死ぬほど痛かった、それだけ覚えている。
体がうまく動かないが痛みはなかった。
おかしい、自分の体じゃない感じがした。

男『おい、おまえ大丈夫か?』

言葉がわからない。英語やドイツ語とかじゃない
口もうまく動かない

男『行き倒れか・・・金も持ってないか・・・まぁこれなら売れるか』

そういいながら男は私を担いで荷台に乗せた
そしてまた気を失った。

気が付いた時には遅かった。手足が拘束されている。
どうやら奴隷商人に拾われたらしく売り物になっているらしい。
手足を見ると自分の体ではない気がした。

医者に連れていかれて検査を受けて採血された。
言葉が解らないが丁寧な扱いを受けた、病気をもっていないかの確認のようで売り物の管理らしい。
一週間が経った売り物だから食事と風呂は提供されたが、言葉が通じないのは予想以上にストレスだった。

同じ部屋で売られていた女の子が暇つぶしに言葉を教えてくれた。
なんとなく日常会話の感じが解った気がするが言葉の意味はいまいちだった。

女『ねぇ、一緒に寝てもいい?寒いの』

何を言っているかわからないが行動で何とかさっした、腕に抱くつくように寝ている

女『あ・・・ごめん、してあげようか?』

彼女は腰に手を伸ばして、もてあそび始めた
抵抗する理由もなく従った。

女『一度奴隷になるとね、こんな生き方しかできないし自分の価値がそれしかないんだ』

何を言っているのかわからないまま

一週間が経った頃に女の子は買われていった。

悲しそうな顔をしていた、買われた女の子の扱いを考えるとわかるような気がした。

奴隷商人の男『見た目はいいが言葉がしゃべれないのは致命的だな値段を下げるか労働にだすか』

ちょうどそこに客が来た。

客の男『この子は・・・何で安いんだ?』

奴隷商人の男『見た目はいいのですが、言葉が通じません』

客の男『そうか・・・まぁいいかな、もらうよ、検査されてるんだよな?』

奴隷商人の男『ありがとうございます。病気は持ってません』

そうして私は売られて街はずれの大きな屋敷に連れていかれた。
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