第1話

文字数 1,674文字

 きょうもよるがやってきた。
 りょうめをぱっちりみひらいて、ままと、ぱぱをさがすけど、
 やっぱり、ぜんぜんみえません。

「こわいよ~、こわいよ~」
 こえをだして、さけんでも、ぱぱもままもきてくれない。

「どあから、あかおにさんがきたらどうしよう」
「まどから、おおかみおとこさんがきたらどうしよう」
「かべから、おばけがきたらどうしよう」

 5さいのひなちゃんはこわくなって、おふとんにもぐりました。
 ぶるぶるふるふるえて、もうたいへん。
 こんどは、ふとんのそとがこわくてしかたがありません。

 おばけに、おおかみおとこさんに、あかおにさん。
 みんな、みんなひなちゃんがでてくるのをまっている。

「だれか、たすけて、たすけて、たすけて~」
 きらきらあかるいおほしさま。
 おそらをながれて、きこえたよ。

「ひなちゃんを、いじめるな~」
 ひなちゃんのおふとんのなかにきらきらあかるいおほしさまがやってきたよ。
 まぶしいひかりにひなちゃんはおおよろこび。

「わあ、きれい」
 おばけに、おおかみおとこさんに、あかおにさん。
 みんな、みんなまぶしくて、まぶしいのがこわくてきえていったよ。

「えっへん、ぼくはすごいだろ」
 おほしさまはうれしそうに、ひなちゃんのあたまのうえをくるり、くるりととびまわる。
「ありがとう、おほしさま」
「たすけるのはあたりまえさ。ひなちゃんがいのってくれれば、ぼくのちからでこわいよるがこないようにもできるよ」

「ほんとうに!?」
 よろこぶひなちゃん。

「あぁ、もちろんさ」
 じまんげにしゃべるおほしさま。
「じゃあ、いのるよ。んんんんんっ」

 がんばれ、がんばれ、おほしさま。
 まけるな、まけるな、おほしさま。
 つよいぞ、つよいぞ、おほしさま。
 きらめくすがたは、せかいいち。
 かがやくすがたも、せかいいち。

 すると、おほしさまはどんどん、どんどんかがやいて、おひさまみたいになりました。

 せかいじゅうがみんなあかるくなっちゃった。
 ひなちゃんはおおよろこび。

「ままとぱぱにもおしえてあげよっと」
 ひなちゃんは、ままとぱぱのところへいってみたよ。
 だけども、だけど。ぱぱもままもいそがしそう。

「どうしたの、まま。どうしたの、ぱぱ」
 ままとぱぱはこたえます。
「あかるくなったから、ずーっとはたらかなくちゃいけなくなっちゃった」
 ままもぱぱもおおあわて。

 ひなちゃんは、かんがえました。
 そして、おほしさまにはなします。
「やっぱりもどして」
「えっ、いいのかい?こわいよるがやってくるよ」
 ひなちゃんは、わらってこたえました。
「だって、ままとぱぱがゆっくりとできるほうがうれしいもん」

「じゃあ、いくよお?えいっ」
 おほしさまがくるりとまわるとふたたびよるがやってきた。
 みんなぱじゃまにきがえよう。
 よるはみんなのやすむじかん。

「おやすみ、まま、ぱぱ」
 ひなちゃんはじぶんのへやにかえります。
 つられて、おほしさまもひなちゃんについていきます。
 
「あれれ、ひなちゃん。きみ・・・かがやいているよ?」
「えっ」
 ひなちゃんはからだじゅうがかがやいていました。
 やさしい、やさしいひかりのかがやきで。

「ひなちゃん、やさしく、つよくなったねぇ。これなら、おばけたちは、ひなちゃんをおそえないよ」
 ういんくするおほしさま。
「ほんとうに?」
「ほんとうさ、やさしいひかりがおばけたちはきらいさ。ほらみてみて」

 いたづらしようと、おばけがそろそろっと、かべをすりぬけてやってきた。
 おばけはかおをかくしてやってきた。
 おばけは、ばっと、かおをだそうとすると、
「ぎゃー、まぶしい。たすけてぇ」
 おばけはひなちゃんをみたとたん、あわててかべへにげだしたよ。

「あははははっ」
 ひなちゃんはおおわらい。
「ははははっ」
 おほしさまもおおわらい。

「ふわああああっ」
 ひなちゃんはおおあくび。
「じゃあね、ひなちゃん。おやすみなさい」
「ありがとう、おほしさま。おやすみなさい」

 おほしさまはおそらへかえっていった。
 ひなちゃんはふとんへはいっていった。

「なんだか、きょうはいいゆめがみれそうだな」

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