第18話 色欲の楽園
文字数 1,858文字
そして今度、目の前に広がった風景は、辺り一帯で恥じらいもなくベッドの上で、男女が交わっている世界だった。
びっくりしたが、
『うお! これはまた凄い!! あっちでもこっちでも至るところで見境なく、やってるな。なんて羨ましい!』
と見つめていると色欲が、うずうずと湧いてきた。
周りを見渡すと、区画で分れているようなので色々と見て回った。
この区画を出るときには、出入り口にカメラで盗撮している集団がいた。
男の自分には、目もくれず必死になって、
「ハァハァ」
と言いながら、カメラを中に向けて撮影していた。
『なんだ? 盗撮魔の集団かよ』
と思ったが、くだらないので隣の区画に移動した。
すると、そこはアダルト動画の撮影現場で、至るところで撮影している区画だった。
ベッドの上で真っ最中の男女。
それを撮影するカメラマンや照明係などが揃っていた。
『すげー! こうして撮影してたのかー』
と思った。
次に隣の区画へ移動すると、
今度は、アダルトゲームを作成している区画だった。
覗き込む自分には、目もくれず一生懸命に作成していた。
そして、その横にはアダルトゲームで一心に遊んでいる連中が居た。
また移動すると次は、
エッチな漫画や官能小説家の区画らしく、これまた凄まじい気迫で書いていた。
『ちゃんとパソコンまであるんだなー。設備も揃っているなんて便利なところだ』
と感心した。
そして同じ区画内だが、その絵や本を、
「はぁはぁ」
と言いながら読んでいる連中も居た。
目が血走っていて、正直見ていて怖かった。
まだ他の区画もあったが、
『うーーーん。ちゃんとそれぞれの好みの分野に分れているのか。それなら自分はやっぱり最初のところがいいな』
そう思い、最初の区画に戻って中に入っていった。
しばらくすると、自分の前に絶世の美女、抜群のプロポーション。
しかも、好みのタイプの女性がセクシーなランジェリー姿で近づいてきた。
「あなた、見ない顔ね。だとするとーーー、新入りさんね!」
とウインクしてきた。
次には、
「とぉ~~~てもカッコイイわね。私と遊ばなぁ~い?」
と誘ってきたのだ。
勇輝は、あっという間に理性が吹っ飛び、そのまま押し倒し女性と交わった。
そして色欲の限り、何回も何回も楽しんだ。
『ふう。久しぶりの女の味。最高だ』
と思っていると、
今度は、とても可愛らしい、これまた好みのタイプの女性が目の前に現れた。
一旦は満足していたはずの色欲が、またもうずうずと湧いてきた。
「今度は、君か。楽しませてくれよ」
と、飛びついて襲った。
女性も嫌がるどころが、歓迎してくれるのだ。
今度も色欲の限り、楽しんだ。
その後も次々と、好みの女性が現れてくる!
当然のように行為に及ぶ。
「ハハハ! ここは楽園だ!!」
と大感動し、更に情事に没頭していった。
『きっと天使が、ご褒美をくれたんだ! そうに違いない。楽しまなくては損だ』
と信じて疑わなかった。
すでに、天使の言った、
「貴方には、まだ課題が残っていますね」
の言葉は、すっかり頭から抜け落ちていた。
またも続く、永遠の情事の日々。
不思議と色欲は、尽きることがない。
逆に、どんどん湧いてくる。
お陰で思いっきり楽しめる。そして、女性の方も喜んでいる。
『女性も喜んでいるし、今回は悪いことをしている訳ではない』
と思った。
楽しくて仕方がない。
永遠にこの日々が続くことを、心から望んでいた。
「天使さんよ。ご褒美をありがとうーーー!」
と感謝し、思わず叫んでいた。
*
その後、どれくらいの時間が経過したかまったく意識していなかった。
流石に永遠と情事にふけっていると、時々正気になる時がある。
だが好みの女性が現れると、直ぐに理性が吹っ飛んだ。
それを何百回も繰り返した。
そして、やっと永遠と繰り返される情事の日々に、虚しさを感じるようになってきた。
冷静になって周りを見てみると、男女がベッドの上で情事を重ねている姿は、すべてミミズがうねうねしながら絡み合っている姿に変わったのだ!
それを見て、
『うげ! 気持ち悪る!!』
『なんだこれは! 自分は、こんなところに居たのか!?』
と驚いた。
今度は、今まさに情事を重ねている美女を見てみる。
すると、今まで美女に見えていた女性の顔が、牙が生えていて涎をダラダラと垂らし見るも無惨な酷い様相に変化していった。
ゾっとし、
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
と叫びながら、一目散に慌てて逃げ出した。
この時すでに、50年が経過していた。
びっくりしたが、
『うお! これはまた凄い!! あっちでもこっちでも至るところで見境なく、やってるな。なんて羨ましい!』
と見つめていると色欲が、うずうずと湧いてきた。
周りを見渡すと、区画で分れているようなので色々と見て回った。
この区画を出るときには、出入り口にカメラで盗撮している集団がいた。
男の自分には、目もくれず必死になって、
「ハァハァ」
と言いながら、カメラを中に向けて撮影していた。
『なんだ? 盗撮魔の集団かよ』
と思ったが、くだらないので隣の区画に移動した。
すると、そこはアダルト動画の撮影現場で、至るところで撮影している区画だった。
ベッドの上で真っ最中の男女。
それを撮影するカメラマンや照明係などが揃っていた。
『すげー! こうして撮影してたのかー』
と思った。
次に隣の区画へ移動すると、
今度は、アダルトゲームを作成している区画だった。
覗き込む自分には、目もくれず一生懸命に作成していた。
そして、その横にはアダルトゲームで一心に遊んでいる連中が居た。
また移動すると次は、
エッチな漫画や官能小説家の区画らしく、これまた凄まじい気迫で書いていた。
『ちゃんとパソコンまであるんだなー。設備も揃っているなんて便利なところだ』
と感心した。
そして同じ区画内だが、その絵や本を、
「はぁはぁ」
と言いながら読んでいる連中も居た。
目が血走っていて、正直見ていて怖かった。
まだ他の区画もあったが、
『うーーーん。ちゃんとそれぞれの好みの分野に分れているのか。それなら自分はやっぱり最初のところがいいな』
そう思い、最初の区画に戻って中に入っていった。
しばらくすると、自分の前に絶世の美女、抜群のプロポーション。
しかも、好みのタイプの女性がセクシーなランジェリー姿で近づいてきた。
「あなた、見ない顔ね。だとするとーーー、新入りさんね!」
とウインクしてきた。
次には、
「とぉ~~~てもカッコイイわね。私と遊ばなぁ~い?」
と誘ってきたのだ。
勇輝は、あっという間に理性が吹っ飛び、そのまま押し倒し女性と交わった。
そして色欲の限り、何回も何回も楽しんだ。
『ふう。久しぶりの女の味。最高だ』
と思っていると、
今度は、とても可愛らしい、これまた好みのタイプの女性が目の前に現れた。
一旦は満足していたはずの色欲が、またもうずうずと湧いてきた。
「今度は、君か。楽しませてくれよ」
と、飛びついて襲った。
女性も嫌がるどころが、歓迎してくれるのだ。
今度も色欲の限り、楽しんだ。
その後も次々と、好みの女性が現れてくる!
当然のように行為に及ぶ。
「ハハハ! ここは楽園だ!!」
と大感動し、更に情事に没頭していった。
『きっと天使が、ご褒美をくれたんだ! そうに違いない。楽しまなくては損だ』
と信じて疑わなかった。
すでに、天使の言った、
「貴方には、まだ課題が残っていますね」
の言葉は、すっかり頭から抜け落ちていた。
またも続く、永遠の情事の日々。
不思議と色欲は、尽きることがない。
逆に、どんどん湧いてくる。
お陰で思いっきり楽しめる。そして、女性の方も喜んでいる。
『女性も喜んでいるし、今回は悪いことをしている訳ではない』
と思った。
楽しくて仕方がない。
永遠にこの日々が続くことを、心から望んでいた。
「天使さんよ。ご褒美をありがとうーーー!」
と感謝し、思わず叫んでいた。
*
その後、どれくらいの時間が経過したかまったく意識していなかった。
流石に永遠と情事にふけっていると、時々正気になる時がある。
だが好みの女性が現れると、直ぐに理性が吹っ飛んだ。
それを何百回も繰り返した。
そして、やっと永遠と繰り返される情事の日々に、虚しさを感じるようになってきた。
冷静になって周りを見てみると、男女がベッドの上で情事を重ねている姿は、すべてミミズがうねうねしながら絡み合っている姿に変わったのだ!
それを見て、
『うげ! 気持ち悪る!!』
『なんだこれは! 自分は、こんなところに居たのか!?』
と驚いた。
今度は、今まさに情事を重ねている美女を見てみる。
すると、今まで美女に見えていた女性の顔が、牙が生えていて涎をダラダラと垂らし見るも無惨な酷い様相に変化していった。
ゾっとし、
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
と叫びながら、一目散に慌てて逃げ出した。
この時すでに、50年が経過していた。