第3章 (6) シュゴワッシュな夜

文字数 8,392文字

 腕時計を見るともう六時半を回っていた。あと三十分ほどで暗くなる。そろそろバーべキュー場の下見に行かなくては。慌てて靴を履いて外に出ると、ひんやりとした空気が森の匂いを運んできた。身体の疲れは少し楽になっていた。確かテントまで来る間の分かれ道にバーベキュー場の看板が出ていたはずだ。記憶を頼りに分かれ道まで行くと、やはり【バーベキュー場この先30m】と書かれた看板があった。
 バーベキュー場は、風よけに幅五十センチ程のコンクリートの板が向かい合って地面がから出ているだけの簡素なものだった。そこに丸太のベンチが並べてある。既に一組がバーベキューの準備をしている。見た目から推測するに大学生のグループか。残りはもう一か所しかないので、そこが俺たちの場所になるのだろう。
「こんにちは。あのー、僕たちここでこれから自炊するんでよろしくお願いします」
 俺は先客のグループに声をかけた。
「こんにちは。はーい、こちらこそよろしくお願いしまーす」
 俺より少し小柄なロングヘアのお姉さんが答えてくれた。少しつり上がったネコ目が小悪魔的だ。最近流行っているピタTを着ているので胸のふくらみが目立つ。このお姉さん結構タイプかも。年上の彼女っていうのもちょっと憧れるな……
「中学生? 誰と来てるの?」頭の中でピタT姉さんと付き合っているところを想像していた俺は、ふいに話しかけられて動揺した。
「えっ、あの、友達です」
「男の子?」
「も、もちろん。同じ中学の同級生二人です」
 そして俺は、この自転車旅行のことを話した。ユースホステルでの女子高生たちとのやり取りがあったせいか、少しだけ異性と話すことに慣れてきた気がする。
「すごーい。楽しそうだねー」
 ショートカットにネルシャツのお姉さんも会話に入って来た。もう一人の痩せた色白のお兄さんは何も言わずに薪に火をおこすために奮闘している。この人はどう見てもアウトドアよりインドアが似合いそうだ。
「皆さんは、どういった集まりなんですか?」
「私たちは大学生。サークルの仲間で一泊二日で来てるんだ」
「三人でですか?」
 どっちかと色白兄さんがカップル、もしくは女性二人で色白兄さんを奪い合っているのか。
「いいや、もう一人うるさい男が今トイレに行ってる」
 色白兄さんが初めて口を開いた。この人が美女二人を独り占めをしていなくて少しホッとしたが、男2女2で来ているということは、二組のカップルなのだろうかと新たな悩みを抱えることになった。
「ただいま帰りましたっ!」そこに真っ黒に日焼けした茶髪にサーファーファッションの見るからにチャラいお兄さんがやってきた。
「お前超遅いんだけど。火おこすの手伝えよ」と色白兄さん。
「えっ、だってお前ちょっとゆっくりするって言ってたじゃん」
「俺は不言実行派なんだよ。それにお前が出かけてたのちょっとどころじゃねーし」
「ごめんごめん。ションベンした後でその辺散歩してたら、釣りやってる中学生がいて、面白かったから話し込んじゃった。何も釣れてなかったけど。なんか男三人で自転車で旅行してるんだってよ」
 おお、なんという偶然だろう。
「それ僕の友達です。今からここで自炊するんでそいつらも来ますよ」
「マジかよ。世間はせめーな。じゃあ一緒に飯食おうぜ」
 チャラ兄さんが、食材とか必要な物を持って来いと言うので、一旦テントに戻って、飯盒(はんごう)、レトルトカレー、米、あとお爺さんにもらったジャガイモ、割り箸と紙皿を持ってバーベキュー場に戻った。モトたちが困らないように、テントの入り口にノートをちぎって【バーベキュー場にいる 河原田】とメモを残した。
 バーベキュー場では、火をおこし終えた色白兄さんとチャラ兄さんがビールを飲んでいた。
「ついでにお前らのかまどにも火おこしといてやったよ」
「ありがとうございます。すごく助かります」
 俺一人で自炊をやってしまうことにした。ハユとモトが帰ってきたら驚かしてやろう。飯盒と米、ジャガイモを持って共用の流し場に向かった。
 流し場にはお姉さんたちがいた。ピタT姉さんが野菜を洗って皮むきをして、それをネルシャツ姉さんが切っている。話しかけられたらと思うと胸の鼓動が高鳴ってきてしまった。
「お米研ぎに来たの?」案の定ピタT姉さんが話しかけてきた。俺は、できるだけ平静を装って答えた。
「はい」
「あ、名前聞いてなかったね」
「河原田です」
「珍しい苗字だね。下の名前は?」
「えっと、典磨です」
「テンマ君か、良い名前だね」
か、かわいい。ニコッと笑ったピタT姉さんに急速に惹かれていく自分に気が付いた。
「ありがとうございます」
「私はマキでこっちはヨーコ。よろしくね」
 飯盒に予め測って持って来た四合の米を入れて、米を研いだ。マキさんとの会話を終わらせたくなくて、水が透明になっても米を研ぎ続けた。マキさんは大学三年生、歳は二十歳。教育学部で小学校の先生を目指していて、ヨーコさんは看護学部で看護婦になりたいそうだ。
俺はまだなりたいものが見つからない。というか探したことすらない。ただ、漠然と普通のサラリーマンにはなりたくないと思っている。親父は新聞社に勤めていて、知識が豊富で尊敬はしているが、新聞社で働く自分は想像できない。いつか突然やりたいことが見つかるものだろうか。
「マキさんたちが一緒に来ているお兄さんたちは大学を出たら何になりたいとかあるんですかね? 僕まだ将来何になりたいか全くわからなくて」
マキさんはクスッと笑った。
「テンマ君はまだそんなこと考えなくて良いと思うよ。私も中学の頃は将来何になるかなんて決めてなかったし。あ、そうそう、あの人たちはね、アキラ、あの色黒の方は広告代理店に勤めたくて、クドウ君は親が不動産会社だから、とりあえずどこかの不動産屋に就職して修行して、ゆくゆくは家を継ぐんじゃなかったっけ? クドウ君さっき単位全然取れてないって言ってたけど大丈夫なのヨーコ?」
「あの人、頑張ってないふりして陰で努力する人だから、多分大丈夫」
ナスを輪切りにしながらヨーコさんが答えた。色白兄さんとヨーコさんは付き合ってるっぽい。ということはマキさんはチャラ兄さんと……アキラと呼び捨てにしていただけに可能性は高い。少し勇気を出して聞いてみた。
「マキさんとアキラさんって付き合ってるんですか?」
「気になるぅ?」
 マキさんはちょっといたずらな顔をして俺の顔を見つめてきた。
「す、少しだけ」
「付き合ってるよ」
 予想していた答えだったが、予想以上にガッカリした。でも付き合っていると言ってもプラトニックかもしれない。
「それって、大人な付き合いですか?」
「えー、大人な付き合いってなあに?」
「いや、そのぉ……」
やっぱり聞くんじゃなかった。
「エッチしてるかってこと?」
 自分の顔が真っ赤になっているのがわかった。
「してるよ。テンマ君、エッチなことに興味あるの?」
 マキさんがチャラ兄さんとそういう事をしていることにショックを受けながらも、マキさんのストレートな聞き方にドキドキがとまらない。
「いや、えーと、まあ……」
「むいてあげようか?」
 マキさんが近づいてきた。えっ、そんな突然、僕は……
「ジャガイモ」
 マキさんの手が俺の前を通り過ぎて台の上に置いてあったジャガイモを掴んだ。
「あ、それはアルミホイルで包んで火の中に入れようと思っているんで、洗うだけでいいです」
「オッケー」
 マキさんって狙ってしゃべっているのだろうか? こういう人を魔性の女というに違いない。
 ジャガイモを洗ってもらった俺は、バーベキュー場に戻った。チャラ兄さん改めアキラさんたちは二缶目のビールを飲んでいる。
 飯盒を吊るす棒か何かが無いか辺りを見渡していると、アキラさんが金網を渡してくれた。
「これ余ってるから使えよ。この上に乗せれば大丈夫だよ」
「カレー温める鍋もいるんじゃね? はいよ」色白兄さん改めクドウさんが小さな鍋を渡してくれた。
「何から何まですみません」
「いいんだよ。困った時はお互い様だ。あ、ちなみに飯盒炊飯は初めチョロチョロ中パッパッだからな。最初は弱火だよ」アキラさんはそう言って飯盒の位置を火が直接当たらない場所に移動させた。こういう頼りになる所にマキさんは惚れたのかな。悔しいがカッコいいと思った。
その時、ハユとモトがやってきた。
「ニジマス釣れたぞー」
 ハユが手に持っているローソンの袋がパシャシャと音を立てている。
「あれっ! さっきの」
 ハユがアキラさんを見つけて驚いた。
「よおっ、今夜はパーティーだな!」
「いいっすね! やりましょう!」
 アキラさんとハユは気が合いそうだ。
「釣ったニジマス、俺おろせるんで刺身にしますね」ハユが提案した。
「川魚は生で食うのは危ないと思うぜ」
「俺ちょっと親父に電話してきます。板前なんで」
 ハユは走って行ってしまった。あれだけ親父さんのことを嫌っているのに、こういう時には頼りにするのが不思議だった。
「河原田すごいな。もう飯も炊いてるのか」
 モトが手際の速さにビックリしている。正直に、ほとんどアキラさんたちにやってもらったのだと言うと、モトはアキラさんたちにお礼を言いながら自己紹介をした。そこにマキさんたちが戻ってきた。モトが早速挨拶をしている。モトは今朝の告白以来一皮むけたようだ。物怖じせずに、誰とでも堂々と接することができるようになったモトに差をつけられている気がして、少し焦りを感じる。
「親父に聞いたら、ここは上流でしかも釣り堀で管理しているような魚だから、しっかり内臓を取って血を完全に洗い流せば問題ないって」
 ハユは戻ってきてそう言うと、包丁とまな板をアキラさんから借りて流し場に行ってしまった。アキラさんたちは野菜や肉を焼き始めた。俺たちのレトルトカレーはとっくに温まっているので、鍋を金網から外して、袋は鍋の中に入れたまま保温をしているが、飯はまだ炊けていないようだ。今は強火を当てている。
「お前らも一緒に食べていいよ。材料かなり多めに買ってきたから遠慮するな」
アキラさんがそう言ってくれたので、俺たちは遠慮なくバーベキューをいただくことにした。
 しばらくすると、ハユが紙皿の上に見事なニジマスのお造りを乗せて戻ってきた。しっかり三枚におろし、頭と尻尾に近い部分に竹串を通してアーチ状にして、そこにぶつ切りにした刺身を乗せてある。葉っぱや石を周りに置いてビジュアル的にも凝っている。
「すごーい! お店のみたい」マキさんが感嘆の声を上げた。それが自分に向けられたものではないことに少し心がザワついた。
「十歳の時に、親父から魚のおろし方を教わって、実際に店で客に出したこともあるから。ていうか醤油あります?」ハユが照れたのをごまかすように醤油について尋ねた。
 マキさんたちから醤油を借りて、新しい紙皿に少し注いだハユは「俺がとりあえず毒見するよ」とニジマスの刺身を口にした。
「美味い。サーモンみたい。全然青臭くないよ」
 俺も食べてみた。
「本当だ。普通に美味い」
 モトも食べた。
「おお、いいねえ」
 そんな俺たちを見て、最初は少し不安そうだった大学生たちも一切れずつ食べた。
「全然アリだな」アキラさんも気に入ったようだ。
「そろそろ飯盒ひっくり返した方がいいよ」
 クドウさんが教えてくれたので飯盒を逆さにした。ここから十分くらい蒸らせば食べられる。
「さて、全員揃ったし。乾杯しようぜ」
 アキラさんはそう言うと、「ほらよ」と俺たちに一本ずつビールの缶を渡した。
「一本だけだからな。もし警察とかに怒られたら俺らのことは言うなよ」
「大丈夫っす。自分らで買ったことにします」ハユが即答した。
「いただきます」俺も素直にもらったが、モトは難しい顔をして缶を握りしめている。
「本山、お前飲みたくなければ無理するなよ。酒なんて飲みたい奴が飲めばいいんだから。いらねえなら俺が飲むよ」
「カズ君て真面目なんだねー」
 ハユとマキさんにそう言われて少し悔しかったのか、一瞬考えた後、「俺も飲みます」とモトが言った。アキラさんがニコッと笑った。
「よっしゃあ。じゃあ缶開けて。シュゴワッシュ」アキラさんがビールの缶のプルトップを引いた。
「何シュゴワッシュって」ヨーコさんがツッコんだ。
「え、缶を開ける音だよ。マキお前の缶貸して」アキラさんはマキさんの缶のプルトップを引っ張った。「ほら、シュゴワッシュだろ」
「どう考えてもプシュだろ?」クドウさんもツッコんだ。俺もプシュだと思ったが、ハユがビールを開けながら「シュゴワッシュ」と言ったので、そのあとは皆「シュゴワッシュ」と言いながら缶を開けた。
「俺たちの夏にカンパーイ!」
 俺にとって人生初の飲み会が始まった。
 ドラマなどで見た飲み会というのは、ワイワイガヤガヤして色々なところでいろんな話が展開されているイメージだったが、この飲み会も同じで、飲み始めると、どこの話に入るか迷ってしまう。ビールは家で親父に少しもらったことはあるが、その時は苦いだけだったが今日も苦い。でも高揚感のせいか少し美味しい気がする。飯盒で炊いたご飯のお焦げもたまらなく美味い。バーベキューをもらったので大学生たちにもお裾分けした。
「飯盒で炊いた飯にレトルトカレー。青春を思い出すわー」アキラさんが感激している。
「私はまだ青春中だけど」とマキさん。
「でも、そろそろ就職のこと考えないとねえ」ヨーコさんが憂う。
「俺は卒業に向けて単位取らないと」クドウさんも嘆いた。
「同じく。じゃないと二年後には花の大学五年生になってるかもな」アキラさんもテンションダウン。
「明日は明日の風が吹く。とりあえず今日は楽しみましょうよ」ハユが大学生たちを励ました。
「そうだよな。そうだよな。話を変えよう。中学生諸君の恋バナが聞きたいな」アキラさんが俺たちに話を振ってきた。
「えっと、本橋には太田さと美っていう彼女がいます!」既に真っ赤な顔をしたモトが暴露した。
「てめえ、何勝手に人のこと言ってんだよ! こいつなんかユースホステルであった高校生に今朝告白したんですよ」
「何それ?」
 モトの告白話に大学生たちが食いついて、モトを質問攻めにしている。モトはなぜか立ち上がって今朝の告白劇を振り返っている。
「えーっ、おっぱい見ちゃったのー!?」
 マキさんが大きな声を上げた。モトが勢いづいておっぱいの話もしてしまった。あれ? マゴチさん(仮名)はおっぱい出してないって言ってたのに見てたのか。このむっつりスケベ。
「本山、お前普通にシャワー浴びてるだけって嘘だったのかよ!」ハユが俺に代わってツッコミを入れてくれた。
「お前らも見たんだろ。な、どうだった?」アキラさんが俺とハユの肩を抱いてニヤニヤしながら聞いてきた。
「アキラ、他の子のおっぱいに興味があるの?」マキさんがネコ目をさらに吊り上げている。
「いや、そんな訳ないじゃないか」狼狽するアキラさん。
「テンマ君、私のおっぱい見せてあげよっか?」マキさんがエッチな顔で俺に話しかけてきた。すごく見たい。でも隣でアキラさんが俺の肩に手を回している。お願いしますだなんて口が裂けても言えない。
「僕にもお願いします!」ハユがマキさんに頭を下げた。その瞬間、アキラさんは俺の肩に回した手をほどき、ハユの口元を締め付けた。ハユの顔がタコのようになった。
「てめぇ、人の女に何言ってんだよ!」
「冗談よ。冗談。ちょっとアキラをからかっただけ。中学生相手にムキにならないでよ」マキさんが慌ててアキラさんの暴走を止めた。
「お、俺だってマジでキレてねえし。ジョークだよ、なあ」アキラさんがひきつった顔で笑った。
 アキラさんとハユはすぐに気持ちを切り替えて、いや、切り替えきれずに、好きなエロ本はどれか話をしている。デラべっぴんのオナマイドが上手に作れないと言ったハユに、「あれ作ってるヤツ初めて見た」とアキラさんが爆笑している。オナマイドとは如何なるものかすごく気になったが、マキさんに軽蔑されたくないので結局聞けなかった。
 代わりに、俺はクドウさんと音楽の話をした。それまで口数の少なかったクドウさんだったが、音楽の話になると饒舌になった。1940年代から始まったロックンロールの歴史について教えてくれた。モトは、マキさんとヨーコさんと恋愛トークで盛り上がっているようだ。


 そうそう、あの時ロックの歴史について初めて興味を持ったんだった。懐かしいな。俺はキーボードにブラインドタッチでメッセージを打ち込んだ。

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河原田典磨                  2015/1/2 0:12
あれが皆人生初の飲み会だったんじゃない。ハユは違うか(笑)

本橋悠紀彦                         2015/1/2 0:14
俺も初めてだって! 酒は親父に幼稚園の頃から飲まされてたけど。あの飲み会って何時ごろまでやってたか覚えてる?

本山一亮  2015/1/2 0:18
確か22時近くまで盛り上がって。そのあと次の日もあるからって片付けして大学生たちとは別行動になったんだよ。ところで、本橋はなんでこの旅行の話を急に思い出したくなったの?

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 年末にハユがfacebook上で『俺たちの旅1991』のチャットを初めて以来、まず俺が反応し、その後、モトも参加するようになり、年末年始で時間的余裕があることもあって、三人で夜な夜な昔話をした。

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本橋悠紀彦                         2015/1/2 0:19
年末に忘年会から帰って来て家で一人で飲み直してたら、急にあの旅のことを思い出してさ。長い間すっかり忘れてたけど、俺にとっては結構人生の分岐点的な旅だったんだよね。それでちょっとアイデアが浮かんだんでもっと色々思い出したいんだ。

河原田典磨                  2015/1/2 0:24
思えばちょっとスタンドバイミー的な旅だったね。映画とかになりそうな。もしかしてハユ映画撮っちゃうの?(笑)

本山一亮  2015/1/2 0:30
どさくさに紛れて、この場を借りて報告します。十二月四日に子供が生まれました。しかも双子! 予定より1ヵ月早く生まれたので、まだ入院しているけど何とか無事です。子供には自転車旅行はさせません。危ないから。なんてー。でも冒険心は持って欲しいな。

本橋悠紀彦                         2015/1/2 0:31
本山おめでとう!

子どもが中学生になって自転車旅行に行きたいと言ったら、行かせてあげられる親父になってください。

河原田、映画は撮らねえよ(笑) まあ時期が来たら言うよ。

河原田典磨                  2015/1/2 0:33
おめでとう!! 双子とはすごい!
去年の一級建築士合格に続いてお祝い続きだね。

実はうちも9月21日に男の子が生まれました。同級生だねえ。

こりゃ一度家族ぐるみで集まらないとだね

本山一亮  2015/1/2 0:34
河原田もおめでとう! 同級生だね。家族でみんなと会いたいね。

本橋悠紀彦                         2015/1/2 0:37
いつか家族ぐるみで会いたいな。

俺の子どもたち、俺に似ず友達をいじったりしないんで優しくしてくれるよ(^^)

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 そうか、モトも父親になったんだ。これで俺たち三人共父親になったんだな。それにしてもハユのヤツ、相変わらずのバイタリティだな。そう言えばあの夜、俺たちは初めて深く語り合い、俺はハユの家庭環境や生い立ちに衝撃を受けたんだった。あの夜を境に俺とハユは本当の意味で友達になれた気がする。もう二十四年も前になるのか……

 俺はあの長い夜のことを回想した。
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