ルパン

文字数 866文字

 小生、書くのが嫌になっているのに記すのは如何(いかが)なものか。最近は何事も用事が無い故、記すことも無いのであろう。

 昨日は日雇いのアルバイトに応募するも、登録がややこしく面倒で本社に電話して辞退した。あんなシステムにしている会社に用は無い。

 今はただ、珈琲を片手に文章に流されるまま記している。寝起きは体が冷えるので暖房温度を少し上げた。

 最近の私ではジタバタするも、結局何も行動していない。この「行動していない」というのが心に引っかかる。前職、と言っても2ヶ月程しか就いていないが、そこに戻ろうとしたのがいけなかったかもしれない。向こう見ずの私は、向こうだけ見てれば良い。振り返ると()ず嫌われる。

 35歳の私は「生き方」に直面しているので、ここにじっくり腰を据えた方が良い。しかし、この「行動していない」ということで、なかなかの迷いが生まれる。

 最近の広告は、苦労せず不労収入が得られるというのが多い。世の中のお金を回転させる、という意味では何かの役には立っているかもしれない。私でも不労収入は欲しい。だが、それを「仮に」手にした後が問題なのだ。

 お金を手にすると、お金が無くなる恐怖というのが生まれる。これが100億でも同じかと思う。先に記したように「回転財」というものがあるから、お金はそこに留まらない。悪い人間に狙われる。

 そもそも私であれば、副収入何千万、なんて方法は人には誰にも教えない。これは、言わずもがな。そこに食いつく人間は、どんな人生を送ろうものか。周りにそんな人間がいるだろうか。

 金を得るためには、忠義を尽くせなんて言わないし、言える身分でもない。ただ、金が先に立っても、忠義が先に立っても、良い人生ではないのではなかろうか。

 人として自然に生きるということが、本来の姿ではないだろうか。

 ルパン三世はお金に困っていないと言える。それは、お金を持っているからではない。お金より自然な生き方をしているからだ。目先の目的を遂行するのに、自然な生き方をしている。
 大泥棒、アルセーヌ・ルパンもそうであったのかもしれない。
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