第6話 願いが叶う時?

文字数 638文字

ほらな、俺の言った通りだったろ?
黙れ。今日はもうおまえの話はきかん
 そろそろ眠る時間なので、男女は別々の部屋にいた。
そんな怒るなって
怒るさ。

いきなりあんなこと言いやがって

そりゃおまえがやましいって思ってるからだろ? 

俺は思ってないから言えた

屁理屈だ。

というか、僕は他人とそういう話をするのは好まない

そんなこと言ってると、自分の性癖が特殊だって気づけないぞ?
黙れ
はいはい。でも、楽しかったなー

蘭のノリは好きかも

常盤さんに惚れたのか?
いや、相変わらずどっちも好きだぞ
最低だなほんと
んなことないって。だって2人ともイイ子じゃん
それに可愛いし楽しいし。あと奇麗でエロい
おまえのは軽いんだよ
じゃぁ教えてくれよ。ちゃんとした恋愛って奴を
 ――と、男たちが恋バナをしているとノックの音。
梅くん、ちょっといい?
いいぞ

 なんであれ、断る理由はなかったので梅辰は応じる。

 そうして女子の部屋に連れて行かれ、

 
梅くんって、百合に混ざりたいんだよね?
 眠っている千代見を前にして、蘭は語り出す。
わたしね、千代ちゃんのこと好きなんだけどさー

冗談や軽いノリでも、そういうの千代ちゃんは許してくれそうにないんだよね

だからさ、梅くんが襲ってくれない? 

で、わたしは脅されてそこに混ざるって感じでどう?

いやいやいや!

それやると俺が最低な犯罪者になるだろうが!

 旅行の発端者であり、宿泊場所の提供もしただけあって笑えなかった。
あははー、そだね。

でも、よくない?

よくないやい!
 言い捨て、梅辰は逃げ出したのだった。
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