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文字数 906文字

「ハッグターイム!」
ママのハグで 目がさめちゃったよ。
そっか きょうは日ようだ。
ママ タイニーに気をつけてね。
つぶさないでね。

「あら ベイビーったら どうしたの?
こわいゆめでも見たの?
ほっぺに なみだのあとが ついてるわよ」

え?
なに?
ワタシ タイニーのゆめを見てたような……。
もしかして タイニーも おんなじゆめを見た?
あれ……
タイニーがいない……。

ねぇ ママ
タイニーが いないの……。

ベッドの中にも
ベッドの下にも
クローゼットの中にも
つくえのひきだしにも
リュックの中にも

どこにも いない。

どうしよう タイニーが消えちゃった。

ねぇ タイニー……
どこに かくれてるの?
ねぇ タイニー……
どこかに いっちゃったの?
ワタシのこと きらいに なっちゃった?

「ママが まどを あけっぱなしにしちゃったのが
いけなかったのかしら。
だから 出ていっちゃったのかしら……」
ううん ママのせいじゃないよ。
だれのせいでもないよ。
ねぇ タイニー……
もしかしたら おとこの子だった?
だから オッドみたいに ぼうけんに出ちゃったの?

ママと タイニーをさがしていると
パパが のんびり入ってきた。
「ベイビー おはよう。
ふたりとも どうしたんだい?
なにか さがしものかい?」
「タイニーを さがしてるの……。
でも どこにもいないの」
タイニーって……?パパは ポカンとしてたけど
「もしかしたら このメモと関係があるのかな……。
ほら つくえにあったよ」
メモには「ト モ オ ダ チ」って 書いてあった。
ト モ オ…… 
あっ きっと タイニーだ!
タイニーのお手がみだ!
ねぇ タイニー…… そうでしょ?

むねの中を しんぱいな気持ちが うろうろしてる。
ワタシ ゆめの中のタイニーを思い出そうとした。
でも 思いだすほど かなしい気持ちになった。
青空……。
ブランコ……。
笑い声……。
ねぇ タイニー
ワタシたち 手をつないで 帰ったんだよね。
手をつないで ナカヨイって いってたじゃない!
でも お手紙 ひとつのこして 消えちゃうなんて……。
ワタシ ヤダッ!
まだ「サ ヨ ナ ラ」だって おしえてないのに……。

もう タイニーったら なみだがあふれて とまらないじゃない!



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