第49話 ヌエ、ケットシー、ウェアウルフ、猿人。

文字数 1,410文字

いつもの城のリビング。

3人掛けソファーの真ん中に座っている。
右に人化のハク、左に人化のレイ。

ヌエに進化したライゾウは、30cmの大きさになって部屋でゴロゴロしている。

ヌエは顔は狒々(ひひ)、胴体は狸、手足は虎。尻尾は蛇。
30cm時はヌイグルミにしか見えず。
ヒナのモフモフ要員。
ヒナの膝の上にいることも多い。

アリアは向かって右の一人掛けソファー。ヒナが向かって左の一人掛けソファー。

リザは人化の状態で俺の後ろに立っている。スパとコボミは見えないが呼ぶと現れる。
スラオは俺の足元でポヨポヨしてる。

アリアが珈琲をいれてくれた。
テーブルの上に珈琲カップ。

珈琲はダンジョン農場産。
カップはアキート商会で購入。
そのうち食器も領地で作りたいね。

「ライゾウ、エルフと契約していた精霊って、どうなってると思う?」
ライゾウ「精霊の腕輪に封印されたままか、精霊の腕輪が壊れていれば周辺をウロウロしてるかな。」

「フェンリルとイフリート達とコボミと一緒にオーク軍に見つからないように潜入して、精霊の保護と精霊の腕輪の回収をお願い。」
ライゾウ「そうだね。任せて。」
ライゾウはコボミを乗せて精霊の泉に向かった。

オク1より報告あり。
南東部にあるオークの集落は、全て傘下に入り、オク1の眷属になった。

「拒否した集落はなかったのかね。」
スパ「拒否した集落は無理矢理眷族化してました。」

「あらー。」
しかし、スパに隠し事は出来ないね。

スパ「オク1は同族を守る為、必死なんですよ。」

ダークエルフの集落をダンジョン化した。防衛はバッチリだ。
湿原はダンジョン化する準備だけ。
攻めてきたタイミングですぐダンジョン化出来るように、集落の前までダンジョン地下道を延ばす。

トロルの集落は、ほぼ壊滅状態だった。

オーク軍に襲われて、逃げ隠れてるトロル達がいたので、保護したとのこと。

オーク軍との戦争が終わったら復興支援だね。

小人、獣人の集落は、聞く耳を持たなかったので放置。

ただし、獣人のいくつかの種族は、助けを求めてきた。
傘下に入ったケットシー、ウェアウルフ、猿人の集落はエルフの集落に近く、危機感が高かったようだ。

ケットシー。
姿形は猫そのもの。
黒猫、白猫、虎猫、ぶち猫、三毛猫等の様々(さまざま)な模様の猫達。大きさも猫サイズ。
しかし、2本足で立ち、人語を話す。
2本の手の指は人間より短めだが、物が持てるようだ。

ウェアウルフ。
人狼。狼の姿、人の姿、中間の姿、三つの形態に変われる。
中間の姿の場合は、狼の姿だが2本足で立ち、人間同様だが、狼の顔と全身狼の毛で覆われる。
人間より素早く力がある。
毛色は黒、グレイ、白、茶褐色等色々な者がいる。

猿人。
華奢型(きゃしゃがた)のアウストラロピテクスよりは、頑丈型のパラントロプスに近い。
体長は140cm。
全身茶褐色の体毛に覆われている。
高く厚い下顎と太い側頭筋(そくとうきん)
縦長の顔。小さな目。大きい鼻。
大きい頬骨。大きい口。

これらの種族の集落はダンジョン化を行い、防衛の準備はOKだ。

ケットシー、ウェアウルフ、猿人って、厳密には所謂獣人の範疇じゃ無いよね。
ケモ耳モフモフの獣人ももちろん存在する。
むしろそっちのほうが多い。
獣人達は建国していて国王はライオンの獣人だ。
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登場人物紹介

佐藤 大翔(サトウ ヒロト)年齢35歳。

異世界転移後は見た目14歳ぐらい。

淡々と物事を進めるタイプ。

女性に言いたい事を言えない。

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