飯を盛るのもコツがある

文字数 365文字

 飲食系チェーン店、それはメニューによって提供する量が決められている。つまり、マニュアル人間には楽な仕事である。自分で考えるより他者に従う、長い物には巻かれたい。そんな人間にはマニュアルは有り難い。
 とは言え、ご飯の量や牛肉の量、直ぐに規定量を量れる様になれることは無く。初めは、自分のまかないを量りに乗せ乍ら練習し、それが上手くなってから盛り付けも任されるようになる。ご飯をふっくらよ盛り付けるにもコツがあり、それは企業秘密。そうでなくとも、実演でなければ説明も難しい。
 そして、牛肉の盛り方もコツがある。つゆだくだろうが何だろうが、均等につゆをご飯にしみ込ませ、かつ丼を汚さない。それを素早くこなせてこそ一人前。たかが丼飯、されど丼飯。簡単な様に見えて難しい。難しいから、直ぐには任されない。それが、牛丼の盛り付けである。
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