第27話
文字数 678文字
「それは、私がここの部員だからだよ」
「えー!お前、ここの部員だったのかよ!」
「そうだよ。私、小さい頃から幽霊とか不思議なことに興味あって、いつか自分も体験したいなって思っていたの。そしたら、ここにブッケンっていうそんなことばかり調べているクラブがあるって聞いたから。即入部よ。知らなかったの?」
「いや、俺、すぐ帰るし。クラブのことなんかあんまり興味ないし。それにお前はクラスでもそんなに目立たないから。」
「ふーん。目立たないねぇ。つまり、クラブにも私にも興味ないってことね。まぁ、なんでもいいわ。そこ、ジャマ。どいて。」
深雪は亮介と壁の間にスルリと体を滑り込ませた。
「いや、チョット待って。今日はブッケンに用事があって。」
「はぁ?何?クラブにも、私にも、人にも、何にも興味ない人が、何の用?」
「そんな棘のある言い方しなくても。悪かったよ。さっきのは謝るから。」
「なんなのよ!もう。用事があるなら早く済ませて!忙しいんだから!」
「わかったよ。手短に話すから。」
亮介は、日曜日にあった龍告寺での出来事を話した。
深雪は真剣に亮介の話を聞いていた。話し終えた後、深雪は暫く考えていた。
静かに、深く。
深雪が何か言おうと深く息を吸い込んだ時、ふと2人の後ろから
「…なるほどねー。」
と小さな消え入りそうな声がした。
「えっ?今何か声した?」
亮介は辺りを見渡した。
しかし、深雪以外に誰もいない。
深雪はまだ深い思案の途中のようだ。
「…それは…興味…深い。」
小さな声だがはっきりと聞こえる。
「吉岡!誰かいる。」
「えー!お前、ここの部員だったのかよ!」
「そうだよ。私、小さい頃から幽霊とか不思議なことに興味あって、いつか自分も体験したいなって思っていたの。そしたら、ここにブッケンっていうそんなことばかり調べているクラブがあるって聞いたから。即入部よ。知らなかったの?」
「いや、俺、すぐ帰るし。クラブのことなんかあんまり興味ないし。それにお前はクラスでもそんなに目立たないから。」
「ふーん。目立たないねぇ。つまり、クラブにも私にも興味ないってことね。まぁ、なんでもいいわ。そこ、ジャマ。どいて。」
深雪は亮介と壁の間にスルリと体を滑り込ませた。
「いや、チョット待って。今日はブッケンに用事があって。」
「はぁ?何?クラブにも、私にも、人にも、何にも興味ない人が、何の用?」
「そんな棘のある言い方しなくても。悪かったよ。さっきのは謝るから。」
「なんなのよ!もう。用事があるなら早く済ませて!忙しいんだから!」
「わかったよ。手短に話すから。」
亮介は、日曜日にあった龍告寺での出来事を話した。
深雪は真剣に亮介の話を聞いていた。話し終えた後、深雪は暫く考えていた。
静かに、深く。
深雪が何か言おうと深く息を吸い込んだ時、ふと2人の後ろから
「…なるほどねー。」
と小さな消え入りそうな声がした。
「えっ?今何か声した?」
亮介は辺りを見渡した。
しかし、深雪以外に誰もいない。
深雪はまだ深い思案の途中のようだ。
「…それは…興味…深い。」
小さな声だがはっきりと聞こえる。
「吉岡!誰かいる。」