耽溺
文字数 316文字
恋は夜空の星のように、美しく輝くものである。
そういうものだとずっと思っていた。
僕の恋なぞは、暗闇の底を行ったり来たり。
常に希望と失望が混交する。
微かな光が見えたかと思うと、指の隙間を細砂のように瞬く間に消え落ちていく。
近づくと離れ、離れれば近づく。
希望を感じるほどに苦しみは増していく。
それなのに希望に縋りついてしまう。
縋りつく糸は、頼りのない一筋の蜘蛛の糸のようだ。
見えているようで、見えてはいない透明の糸。
この糸は粘着質に僕に巻き付き捕らえて離さない。
逃げ場はない。
身動きできない。
呼吸ができない。
苦しい。とても苦しい。
この苦悩、苦痛はいつ迄続くのだろう。
いっそ餌食になってしまおう。
きっと楽になれるにちがいない。
そういうものだとずっと思っていた。
僕の恋なぞは、暗闇の底を行ったり来たり。
常に希望と失望が混交する。
微かな光が見えたかと思うと、指の隙間を細砂のように瞬く間に消え落ちていく。
近づくと離れ、離れれば近づく。
希望を感じるほどに苦しみは増していく。
それなのに希望に縋りついてしまう。
縋りつく糸は、頼りのない一筋の蜘蛛の糸のようだ。
見えているようで、見えてはいない透明の糸。
この糸は粘着質に僕に巻き付き捕らえて離さない。
逃げ場はない。
身動きできない。
呼吸ができない。
苦しい。とても苦しい。
この苦悩、苦痛はいつ迄続くのだろう。
いっそ餌食になってしまおう。
きっと楽になれるにちがいない。