声優失格 ~ もしも僕が声優になったら ~
前のエピソードへ「◆Scene04」
文字数 560文字
いやー、みなさんお疲れ様です
見てましたよ、一次審査
さすが大崎さん
声優魂の決勝大会は
毎年何が起こるかわからないことで有名なんです
私たちも、審査はこれからだから
もうドッキドキで…
選考方法は
全員まったくバラバラだから
君たちも覚悟しとけよ!
はい、審査委員長、お手柔らかにお願いします!
あ、そうだ、みなさん疲れたでしょう
咽喉やすめに、お茶でもいかがですか?
ああ、ありがとう
ん?
これはウーロン茶だね?
ええ、ウーロン茶ですけど…
だったら、遠慮しておくよ
ウーロン茶には
料理の中に含まれる油分を洗い流す効果かあるから、
中華料理のように油っぽい食事の時にはさっぱりしていいんだが、
同時にノドの潤いも奪ってしまうんだ
へ~、そうだったんですね
いやー、知らなかったなあ…
チッ…さすがは現役声優
この程度の罠には引っかからなかったわね…
ん? どういうことかな?
いやー、実はウーロン茶によって
中谷さんの咽喉から潤いを奪い…
ヒーローとしてのパワーを
半減させようという作戦だったのですが…
どうやら失敗に終わってしまったようです
おまえら、いったい何者だ!
しかも、ゆきのちゃんまで…
大崎さん、ごめんなさい
私たちはダゴン秘密教団の信徒…
いにしえの神、クトゥルフを崇める者…
そしてわたしは
クトゥルフ復活のため
大崎に遣わされたニャルラトホテプ…
はあ?
なんだ、そりゃ?
★いいね!
ファンレターを書く
次のエピソードへ ◆Scene06
作品お気に入り
◆大崎一番太郎
◆ノン子
◆中谷一博
◆ケイタ
◆ゆきの