第十話:真魂・瞬時千斬

文字数 746文字

「ねぇ控時、もうすぐ授業練習場に行こう。」
「行くか」と俺は言いながら氷多と練習場に行った。

「生徒諸君よ、対抗戦が近いということがあって今日の授業を各自のパートナーと技を磨く授業とする。このSクラスは大神に一番なりやすいとされているクラスであるから積極的にこの大会に参加してもらいたい。大会に出たい人は直接先生に言ってな。では授業を開始とする。」

「ねぇ、控時この辺りで練習しよう。ていうか大神になる気はある?」
「もちろんあるよ、だから手加減はしないでね。」と俺は言ってから地面を思い切り蹴って氷多のほうに向かって走って拳で勝負をしようとした。
「氷雪之力・氷霜暴雪!控時君、近寄らせないよ。」
「くそ、周りに高速回転をする氷の層みたいのができて、近づけられない。このまま距離を取ってしまったら、絶対に負ける、早く何とかしないと。」
「控時君、もうダメなの?私はまだ本気を出してないというのに。凝結・氷神之拳」
突然、周りの氷が高速回転するのをやめ、人より数十倍大きな拳を作り出した。
「控時君、大神と戦うならこのぐらいの技は受け止めないと死ぬよ。」
この近づく拳に威圧感を感じるとは何年ぶりだろうなと俺は考えながら、
「受け止めるどころか今日限りお前に負ける気がしない!入魂・石裂天震」と言って俺は自ら氷の拳に向かって正面衝突をしようとした。

二つの力の衝突により氷の拳は潰れたが、神武控時は軽傷を負った。

「控時君、やるじゃない。でももう傷を負うとはまだダメだね。じゃあこの技受け止められる?」
「氷雪之力・千万氷槍」
「確かにあんたは一方向の攻撃から自分を守ることができるけど、多方向からの攻撃は受け止める?」
「おいおい、俺をそんなに弱く見るな、魂器・九星死殺剣」
「今からこの技を破って見せるぜ、真魂・瞬時千斬」

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