第6話 目覚め
文字数 1,553文字
鳥の鳴き声で目が覚め、自分が見覚えのないところで寝ていたことに気づく
なぜ僕がここにいるのか全く記憶にない
「あっ、おはよ~目…覚めた?」
澄川さんが髪を一つに束ね、紫陽花の柄が入ったエプロンを着て台所で料理をしている
「朝ごはんもう少しでできるからちょっと待ってて」
「えっ、澄川さん!ここどこ?」
「私の家だけど・・・」
僕は、なぜこの家にいるのかもわからずしかも、この家で夜を過ごしたことに驚きを隠せず近くに綺麗に畳まれていた服を持っていち早く立ち去ろうとした
「すっ、すいません。お邪魔しました!」
慌てて玄関まで行き、靴を履いて澄川さんに一礼しドアノブに手をかけた
「ちょっと待ってりょーた君」
澄川さんが僕を呼び止め、僕のおなかの方を指をさす
僕は、指のさす方を見るとなんと僕が今着ている服は彼女の灰色パーカーだった
(うわ~なんで僕が澄川さんの服着てんのさ)
「ごっ、ごめん!すぐに着替えて出ていくよ。」
「そんなに慌てなくていいよ~、ちょうど朝ごはんできたから」
「ほら、そこに座って!」
僕は、彼女の言葉に押し負けられたのか自然に体が動き指示された場所に座った
「あまり上手じゃないから、美味しくないかもだけど」
彼女は、部屋の中央にある小さな机に目玉焼きとソーセージが3本が乗せられたプレートとと豆腐の味噌汁、色鮮やかなサラダが置かれた
「いただきます...」
置かれた料理を見つめ手を合わせてから食べ始めた。
(おいしい!人の手料理ってこんなに美味しかったっけ?
「おいしいです。」
僕の一言を聞いて、彼女は笑いながら「ありがとう」といい、自分の分の料理を小さな机の空いてるスペースに置き僕の正面に座り食べ始めた。
(なっ、なんか気まずい...てか、さっきからとてつもなく強い視線を感じるんだけど)
「ケガの方は大丈夫?」
(ケガ?あ~そうだ、昨日あの集団にぼこぼこにされたんだった)
僕は、自分の腹部をパーカーの上から中を覗き込んでみたら、包帯やガーゼなどで手当てされていた。
「痛みとかは特にないし多分大丈夫」
「それならよかった」
「この手当してくれたの澄川さん?」
なんとなく予想はしていたが、誰が手当てをしたのかどうしても気になりあえて聞いてみた。
「ごめんね…ひどいケガだったから、勝手に服脱がして手当しちゃった」
彼女は、恥ずかしかったのか体を小さく丸めながら言った。
(やっぱり、けど上半身だけでも裸を見られたのは恥ずかしい)
「そーだったんだ、ありがとう」
「実は、殴られた後はどうなったのか記憶がなくて」
あの後の詳細がわからなかったので、本当のことを言いどうなった聞きたかった。
「リョータ君、あの集団に殴られた後ボロボロの状態のまま公園のベンチまで自力で歩いて、ベンチで少しケガを手当してたら急にリョータ君意識なくしちゃって..夜も遅かったし夜間病院も遠かったから私の家まで運んでそれで・・・」
「そうだったのか」
詳細を知れて内心一安心した、「それで・・・」で終わったのが気になったが
「でも、リョータ君意識失う前、笑ってた。」
「なんで笑ってたの?って聞いてもわからないか」
ダメもとで聞いてきたのはわかったが、僕自身なんで笑っていたのか記憶にない
(僕、あんなひどい目に遭ったのになんで笑ってんだよ!しかも、そのあと意識失ってるし)
「ごめん…全く覚えてない」
「そーだよね!」
そんな話をしながら、僕たちは朝ごはんを食べ終えた。
食器洗いを手伝い、自分の綺麗に畳まれていた自分の服を着て再び玄関まで行った。
「昨日と今日は本当にありがとう・・・助かったよ」
「ううん、気にしないでこっちこそありがとね」
そして、ドアノブを回し「じゃあ、またね」と伝えたら、彼女も同じ言葉を繰り返した。
ドアが閉まりかかると同時に彼女の声が聞こえた。
「また、カフェにきてねー」
なぜ僕がここにいるのか全く記憶にない
「あっ、おはよ~目…覚めた?」
澄川さんが髪を一つに束ね、紫陽花の柄が入ったエプロンを着て台所で料理をしている
「朝ごはんもう少しでできるからちょっと待ってて」
「えっ、澄川さん!ここどこ?」
「私の家だけど・・・」
僕は、なぜこの家にいるのかもわからずしかも、この家で夜を過ごしたことに驚きを隠せず近くに綺麗に畳まれていた服を持っていち早く立ち去ろうとした
「すっ、すいません。お邪魔しました!」
慌てて玄関まで行き、靴を履いて澄川さんに一礼しドアノブに手をかけた
「ちょっと待ってりょーた君」
澄川さんが僕を呼び止め、僕のおなかの方を指をさす
僕は、指のさす方を見るとなんと僕が今着ている服は彼女の灰色パーカーだった
(うわ~なんで僕が澄川さんの服着てんのさ)
「ごっ、ごめん!すぐに着替えて出ていくよ。」
「そんなに慌てなくていいよ~、ちょうど朝ごはんできたから」
「ほら、そこに座って!」
僕は、彼女の言葉に押し負けられたのか自然に体が動き指示された場所に座った
「あまり上手じゃないから、美味しくないかもだけど」
彼女は、部屋の中央にある小さな机に目玉焼きとソーセージが3本が乗せられたプレートとと豆腐の味噌汁、色鮮やかなサラダが置かれた
「いただきます...」
置かれた料理を見つめ手を合わせてから食べ始めた。
(おいしい!人の手料理ってこんなに美味しかったっけ?
「おいしいです。」
僕の一言を聞いて、彼女は笑いながら「ありがとう」といい、自分の分の料理を小さな机の空いてるスペースに置き僕の正面に座り食べ始めた。
(なっ、なんか気まずい...てか、さっきからとてつもなく強い視線を感じるんだけど)
「ケガの方は大丈夫?」
(ケガ?あ~そうだ、昨日あの集団にぼこぼこにされたんだった)
僕は、自分の腹部をパーカーの上から中を覗き込んでみたら、包帯やガーゼなどで手当てされていた。
「痛みとかは特にないし多分大丈夫」
「それならよかった」
「この手当してくれたの澄川さん?」
なんとなく予想はしていたが、誰が手当てをしたのかどうしても気になりあえて聞いてみた。
「ごめんね…ひどいケガだったから、勝手に服脱がして手当しちゃった」
彼女は、恥ずかしかったのか体を小さく丸めながら言った。
(やっぱり、けど上半身だけでも裸を見られたのは恥ずかしい)
「そーだったんだ、ありがとう」
「実は、殴られた後はどうなったのか記憶がなくて」
あの後の詳細がわからなかったので、本当のことを言いどうなった聞きたかった。
「リョータ君、あの集団に殴られた後ボロボロの状態のまま公園のベンチまで自力で歩いて、ベンチで少しケガを手当してたら急にリョータ君意識なくしちゃって..夜も遅かったし夜間病院も遠かったから私の家まで運んでそれで・・・」
「そうだったのか」
詳細を知れて内心一安心した、「それで・・・」で終わったのが気になったが
「でも、リョータ君意識失う前、笑ってた。」
「なんで笑ってたの?って聞いてもわからないか」
ダメもとで聞いてきたのはわかったが、僕自身なんで笑っていたのか記憶にない
(僕、あんなひどい目に遭ったのになんで笑ってんだよ!しかも、そのあと意識失ってるし)
「ごめん…全く覚えてない」
「そーだよね!」
そんな話をしながら、僕たちは朝ごはんを食べ終えた。
食器洗いを手伝い、自分の綺麗に畳まれていた自分の服を着て再び玄関まで行った。
「昨日と今日は本当にありがとう・・・助かったよ」
「ううん、気にしないでこっちこそありがとね」
そして、ドアノブを回し「じゃあ、またね」と伝えたら、彼女も同じ言葉を繰り返した。
ドアが閉まりかかると同時に彼女の声が聞こえた。
「また、カフェにきてねー」