きみのて

文字数 181文字

きみのてがわたしのて
わたしのてがきみのて
きみのてはつめたい
わたしのてはあつい

平熱と微熱を交換して
二人は全く一緒の体温になる
白い頬を赤く染めるその手の
持ち主が二人には分からない

雨のように細い指がからがる
結び目を至るところにつけて
ほどきかたを忘れた頃に
二人で夢から覚めたらいい

きみのてはわたしのて
わたしのてはきみのて
ここがだれのゆめなのか
「わたしたちにもわからない」
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