僕とヨウコの小さな闘い
文字数 427文字
張り切るヨウコをなだめながら、毎日のバイトに励んだ。
何があろうと、僕の代わりをさせるわけにはいかない。やらせたら最後、何か起こらないわけがなかった。
それは即、僕の高校生活に直結する。ひいては、人生まで左右してしまうのだ。
いつもよりせっせと働きながら店長や他の店員に働きかけたのだ。
無理は承知の上だった。だが、ここで日曜を空けさせてもらえるのだったら、1ケ月タダ働きして、食事はまかないの油揚げ醤油混ぜご飯だけで凌いでもいいとさえ思っていたのだ。
だが残念ながら、答えはみんな同じだった。
前日まで頑張ってみたが、努力は全て徒労に終わった。無念の思いを押し殺しながらの報告を聞いたヨウコが勝利の歓声を上げたのは言うまでもない。