第30話 迷探偵、奇跡の脱出!
文字数 1,147文字
家並がここにいるって、和戸から聞いて一緒にきた!
…そこで何が起こってる!?
白い煙で充満した部屋の中で、家並さんは気を失って倒れていた。
それから数分後、家並さんと林野先生は救急車で病院に搬送された。
…幸い、命に別状はなく、二人とも数時間で元の状態に戻った。
…ったく、幸!お前んとこの学校、これでウチのお世話になるの今年で何回目だよ。
…すいませ〜ん。1ヶ月前お世話になったばっかなのに、また助けて貰っちゃいましたね〜。
…でも、そのおかげで先輩のお財布は潤ってるでしょう?感謝してほしいですね。
…素直に喜べねえよ。お前、医者のことなんだと思ってんだ。
紹介するよ。俺の大学の先輩、石屋 治輝(いしや はるき)先輩だ。大学を首席で卒業した、超エリートのお医者様だよ。
…ふっ、貴様が過去のウチの学校の被害者たちを…感謝するぞ。
…俺の教え子ですよ。家並 紗音(やなみ しゃのん)ちゃん。探偵さんなんですよ〜。
俺たちは、この部屋に閉じ込められて、二酸化炭素中毒になりかけたんだよね。
…ああ。おかげで、こっちは危うくこいつと二人きりで死ぬところだったんだぞ!
俺は紗音ちゃんと一緒にいられて楽しかったけどね〜。
…冗談だよ。大事な教え子を殺されかけて、楽しいわけあるかよ。
…まずは、犯人像を絞ろうか。…こんな罠を仕掛けて、妨害電波まで使ったとなると、犯人はおそらく大人…子供に、こんな事出来るとは思えないからね。
呼び方酷っ。…紗音ちゃん、俺たち、どうやら同じ事考えてるみたいだね。
…ああ。みんなも、誰が犯人なのか、考えてみたまえ!
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