サイドβ あとがき

文字数 703文字

サイドαを書いたあと、かよっていた小説講座の編集者にみせたら、「これはいい感じになおせば賞を狙えるのでは?」といわれまして。

よっしゃ! もっと面白く改稿してやるぜ~ッ! 
……とはりきって改稿して送ったら、編集者は返事をくれなくなりました。
編集者ァァ!


たぶん、サイドαを書いた時点では、ミステリとしてけっこう行儀のいい作品だったと思うんですよ。
ちょっと気をひく状況設定とか、ミスリードとか、トリックとか、結末のどんでん返しとか、爽やかハッピーエンドとか。
教科書的に点をとっていく感じでしょうか。

改稿で教科書を燃やしすぎたよね!
もっと心に刺さるものにしようーッ! と思ったときに、サイドαで書いていた、
『ふと、思った。彼らは同じ時代、同じ年代にある者でないとわからない何かを共有しているのだと。』
って部分の方こそ、描いてみたくなっちゃって。
ミステリと青春小説で、読み味に迷うようになっちゃった感はある。
でもこれはこれでいいの! 好きだから!

あとは、改稿というよりも、サウンドノベルにおける『分岐』の感覚で作ってたかも、とは思っていて。
自分は昔、サウンドノベルの同人ゲーを作っていたので( http://www.varitra.info/rengoku-kamaitachi )、同じキャラクターで犯人や展開がまるっと変わる、そのこと自体が面白い、っていう感覚があって。
それもあって、改稿前があっての改稿後は楽しめても、改稿後だけだとちょっとごちゃつきすぎてるかな? というようになっちゃったかなぁ。

それもあって、今回両方公開してみました。
楽しんでいただけましたら!
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