橘 麗名《たちばな れいな》

文字数 475文字

【ラストキス】

 日本アカデミー賞において、主演女優賞、助演女優賞、監督賞、作品賞、脚本賞、音楽賞など数々の賞を総なめにした、日本映画界伝説の映画。

 カンヌ国際映画祭やベルリン映画祭にも招待され、世界的な評価も高い映画だ。

 外交官の男性とその婚約者である女性の恋を描いた映画である。

 将来を誓い合った二人だが、男性は交通事故に遭って記憶喪失になる。婚約者の女性は男性を介護しつつ、記憶が戻るのを待ち続ける。

 思い出の地、パリの旅行で男性は記憶を取り戻すが、女性の末期癌が発覚するという、悲劇的なストーリーだ。


 主演女優は、嘉神(かがみ) 麗子(れいこ)。この映画を機に、一躍日本を代表する名女優に上りつめた。

 数々のドラマや映画で主演を務めた大女優は、ついにハリウッドの映画からオファーを受ける。

 念願のハリウッド進出。しかしそれを目前にしながら、白血病を発症。38歳の若さでこの世を去った。


 女優・嘉神(かがみ) 麗子(れいこ)


 その人こそ、私、(たちばな) 麗名(れいな)の母親だ。

 
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