第4話

文字数 922文字

僕の頭の中で繰り返す。自身が知っているそれぞれ。「音の人」って。呼んでいて。

酷いんだ音の人。彼なのか。彼女なのかも解らない。「音の人」は伝えてくる。

「祈るな」「縋るな」「憐れむな」

本当に、嫌だと受け止めていて。それが「悪意」なのか「善意」なのかも解らずに。僕は無視をした。

「悪意に充ちている」

時に僕は、それを伝えた。理解して貰えない。同じように。腐り待ちなのかも知れないとなって。

「善意に充ちている」

時に僕は、そう伝えた。理解して貰えない。同じように。活かされているかも知れないとなって。

結局、僕は「好きでも嫌いでもない」んだな。って自覚して。「出来る事。するしか道ねーもんな」

若い女性「お姉ちゃんが、髪型モジャモジャの人はカッコいいって。来ました。ウフフッ」
僕「…ありがとうございます」

本当に、僕に伝えて貰っているのか?貰っていないのか?解らない。若い女性の顔を首を傾げながら見た。

「この子の…お姉ちゃん?」面影を探って。あぁー。金管楽器。持ってた女性の妹さんかもしれないとなって。

あぁー。思い出したって顔を来てくれた若い女性に向けた。

そして、別店の「髪型サラサラの、僕より若い男性」に伝えて欲しい。が正解。だろうなぁー。って。

心当たりはあって。タッパちっこいけど。K―POP流行りな容姿と私服。

「あぁー。彼か…。でも、知り合いって。っての。知っているって、スゲー下調べしてんのな?」
そう思って。

お客さんから酷い事を伝えられた様の備え。逆受け。が悪さをしたけど。それでもあってるってなって。

マダム「後は、若い子同士で。ごゆっくりっ♪ウフフッ」
一緒に来て貰ってた、母親なのか?血縁外の保護者?なのかも解らない存在の発言に。僕は既に、若くはないのだから僕ではないな。と。

笑顔の続く若い女性に、おしゃれ。してんのな?今日。ってなって。併せて。
僕「フフッ。似合ってると思いますよ?」

笑顔を続ける若い女性は、注文したのを飲んで帰って行った。

若い女性「カッコいいーっ!」
去り際に伝えて貰って。

僕「ありがとうございます。またのお越し。お待ちしています」
人気者だな。彼。宣伝してくれたのかも知れないのだし。伝えとくかな…。そういうの。困って無いんだろうけど。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み