黒歴史を隠すために増える黒歴史……
文字数 614文字
おーい……愛美ちゃーん
壺にこもってしまった愛美ちゃんに出てきてもらおうと、声をかける。
……ふむ
壺をひっくり返して振ってみる。
ひゃあっ！？
あ、出てきた
なんか目を回してるけど、とりあえず出てきてくれた。
い、いきなり振らないでくださいよ～……
ごめんごめん
それで……愛美ちゃん？
あ、えっと……
わ、私はぷりちぃ☆らぶりん♪ちゃんです！
決して姫宮愛美などと言う人間ではないです！
……あ、そっちで通すことにしたんだ
……どうやら、今の自分はぷりちぃ☆らぶりん♪ちゃんで
愛美ちゃんとは別人……という事にしたいらしい。
な、なんのことですか？
あぁ、ごめんごめん！
それなら合わせてやるべきだよな。
……で、ぷりちぃ☆らぶりん♪ちゃんはさ
はうっ！？
……あぁ、やっぱり恥ずかしいんだ。
……ぷりちぃ☆らぶりん♪ちゃんは、何でこんな壺のなかに？
あーえっと、道を歩いていたら突然声をかけられまして、気付いたら……
……小さくなって壺の中にいたと
はい……
何それ怖い
あっ！ えっと、違いました！？
うん？
この壺は私の半身
『ぷりちぃ☆ハニーポット』
ちゃんです！
………………はい？
また設定が増えた。
こ、この壺に隠れることで、私は
天敵の『ラブリー☆ビッチ』ちゃん
から逃げられるのです！
…………どんどん黒歴史作ってるけど、大丈夫かなぁ。
……なるほど、ようするにカタツムリの殻みたいなものか
か、かたっ！？
ま、まぁ……そういうことです
