第17話 修也旅行(縁結び神社)
文字数 2,421文字
愛と酒井さんが隣。冬月さんはクラスのあんまり目立たない口数が少ない子の隣に座った。
本当は冬月さんの隣には愛に座って欲しかったけど、そこは強要出来ない…
でも、口数少なくて温厚な子の隣だから少し安心した。
冬月さんが心配で何回も冬月さんの席の方を見てしまうのだが、今のところ上手くやれていそうだ。
そんな俺の様子を見て明に言われた。
小学生じゃないんだから、冬月さんだって俺達と同い年なんだから、心配いらないだろ。
それにお前ばかりが仲良くしてたらいつまでたっても冬月さんに他の友達が出来ないんだぞ。
少し子離れするときだな(笑)
ボロが出ておとなしい子が萎縮してしまったりしないといいなってことで、冬月さんよりも隣の席の子を心配してるんだよ…
俺は眠かったけど、ひたすら明に話しかけられて、寝させてもらえなかった…
俺の左側には冬月さん、右側には明がいる状態となった。
その子は、顔が夢の中ではぼやけていてわからない…
多分、愛ではないということだけはわかる。
そして、夕方になるとお互いの親が迎えに来て、その子が帰り際に行ったんだ「龍一またね♪」って
そこで目が覚めると俺は隣の席のの冬月さんにもたれかかって寝ていたのがわかった…
(なるほど…周りに聞こえるからか…でも周りが見えるようになってきたんだな。)
最初は団体行動でいろいろお寺を見たり難なりしていたが、1時間半ほど、お土産を買ったり好きにする時間が設けられた。
明に誘われたけど、用事があると断った。
俺は冬月さんと待ち合わせの場所へ向かった。
俺が冬月さんと待ち合わせの場所に行くと違う高校の男子生徒に冬月さんはナンパされていた…
何を言われてもフルシカト状態でスマホを見ている冬月さん…
俺がお待たせと言って近づくと、そいつらはどっかへ行ってしまった。
見た目は強そうには見えねーけどな(笑)
今日はマジで疲れた。言葉遣いずっと気をつけてんのマジでダルい。
このあと、ホテル向かったら、また気をつけなきゃねーのダルい(汗)
俺は2つ買っていたお守りの片方を冬月さんに渡した。
冬月さんの言った言葉は夢で見た女の子とまったく同じセリフだった…
(たまたまだよな?冬月さんの幼少期、俺といるはずないもんな。白石 千春は東京都出身なはずだしな。)