第24話 例えどんな

文字数 478文字

彼女が例えどんな女性・人間だったとしても彼は嫌いにはならない・好きでいられる、そう感じている。

何故だろう。

多分、そう決心したのだ。

何故‥‥

これ以上の疑問はもう意味をなさない。

彼のこれまでの人生は疑問により成立し、それを追求することが生きることであり続けてきた。

彼は存在し始めた其の時から、この世界がなくなって存在しなくなるまでずっとただ独り、孤独な魂として生きていくのだろう、そう想い・考え込んでいた。

「決して寂しくなんかない」そう自らに言い聞かせ━━

正直、ずっと独りで生き続けてきたため、懸念がない訳でなく、寧ろ大いにある。

コミュニケーションして人々を変容させて行くことが使命、そう託宣がおろされた。

生きていること自体それこそが豊かさであると。

他者と協力体制を築くことで大きな奇跡が齎されるとも。

感じたままをアウトプットし、愛を表現して行けと。

心を自由に表現して行け、と彼は宣せられた。

彼の切なる願いは、この世界に存在・生活したすべての存在が、最低一回は
「この世界に生まれてきて本当によかった」
と心から感激・感謝し嬉し涙でいっぱいの経験をすることである。


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彼女

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