第85話 殺人事件
文字数 809文字
式は隼人に連絡をした。
『式くんか。どうした?』
「隼人さん、至急警察を呼んでください。トイレで人が亡くなってます」
『なんだって!?』
「よろしくお願いします」
通話を切り、死体とその周辺を確認する。
男は胸を赤い柄のナイフで突き刺されていた。
ナイフを見てみると、かなり深くまで突き刺さっていることがわかる。そのナイフには血はほとんど付着していない。
死体の周りには、血まみれになったトイレットペーパーと、特に汚れていないトイレットペーパーが散乱していた。
このことから、相当な量のトイレットペーパーが消費されていることがわかる。
だがこの個室にあるトイレットペーパーは使われた形跡がない。
「ということは、隣の個室から持ってきたのか?」
しかしこの個室以外は全て故障中という紙が貼られており、ドアも閉まっている。
式は他の個室のドアを観察してみた。するとドアにある仕掛けがあることに気付いた。
ドアにガムが付着していたのだ。
「なるほど、このガムでドアを一時的に固定していたんだな」
中を確認してみたいところだが、警察もいないのに現場を不必要に荒らすことはできない。
「後で警察に確認してもらうか」
「式くん、死体はどこにあるんだ?」
先程の式の電話を聞いて隼人が現場に駆け付けた。
「こっちです。一応状態を見てもらってもいいですか?」
「ああ。ちょっと待ってな」
隼人は極力荒らさないように死体の状態を確認する。
「この死体、まだ殺害されてからそれほど時間は経ってないな。死後一時間以内ってところか」
「ということは、一時間以内にこのトイレに出入りした人間の中に犯人がいるってことですね」
「そうだな。確かトイレの入り口に監視カメラがあったから、警察が到着したらそれを確認してもらおう」
現時点でわかることはこれくらいか。
後は警察の到着を待つことにした。
『式くんか。どうした?』
「隼人さん、至急警察を呼んでください。トイレで人が亡くなってます」
『なんだって!?』
「よろしくお願いします」
通話を切り、死体とその周辺を確認する。
男は胸を赤い柄のナイフで突き刺されていた。
ナイフを見てみると、かなり深くまで突き刺さっていることがわかる。そのナイフには血はほとんど付着していない。
死体の周りには、血まみれになったトイレットペーパーと、特に汚れていないトイレットペーパーが散乱していた。
このことから、相当な量のトイレットペーパーが消費されていることがわかる。
だがこの個室にあるトイレットペーパーは使われた形跡がない。
「ということは、隣の個室から持ってきたのか?」
しかしこの個室以外は全て故障中という紙が貼られており、ドアも閉まっている。
式は他の個室のドアを観察してみた。するとドアにある仕掛けがあることに気付いた。
ドアにガムが付着していたのだ。
「なるほど、このガムでドアを一時的に固定していたんだな」
中を確認してみたいところだが、警察もいないのに現場を不必要に荒らすことはできない。
「後で警察に確認してもらうか」
「式くん、死体はどこにあるんだ?」
先程の式の電話を聞いて隼人が現場に駆け付けた。
「こっちです。一応状態を見てもらってもいいですか?」
「ああ。ちょっと待ってな」
隼人は極力荒らさないように死体の状態を確認する。
「この死体、まだ殺害されてからそれほど時間は経ってないな。死後一時間以内ってところか」
「ということは、一時間以内にこのトイレに出入りした人間の中に犯人がいるってことですね」
「そうだな。確かトイレの入り口に監視カメラがあったから、警察が到着したらそれを確認してもらおう」
現時点でわかることはこれくらいか。
後は警察の到着を待つことにした。